一人を楽しむブログ

孤独ならぬ御一人様を愉しむ為の備忘録。

お部屋に拵える「結界」

お題「我が家のここが好き」

 

「結界」とは今日では超能力のバリヤーの様なモノとして描かれる事が多いのですが本來の意味としては「神聖な空間乃至異界との境目」との内容が含まれており、それは総じて見て「神聖にして穢すべからざる場所」や「聖なるエネルギーを保持した空間」や「無暗に入ってはいけない場所」とされる謂わば禁足地に多い事から「邪悪が入れない障壁」として受け取られる事が多い様です。

尚、我が大和言葉では「端境」乃至單に「境」と表されるものでございます。

 

「聖」と「俗」との領域を分けるものとしての結界は廣義の解釈では襖や戸と云った「建具」や屏風や衝立等の「調度品」にもその意味合いが含まれておる様でございます。

 

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自作の枕屛風

例えば以前コルクボードで製作した枕屛風もその類の意味合いがございます。

枕屏風の活躍する部屋 - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)

当該枕屛風に附きましては上記の記事に詳しくございますが、一つの部屋の空間を用途や目的に応じて仕切る事は言わば「異界」との境目に相當するのでございます。

お部屋のメリハリに

部屋とは一つの空間でありますが「寝室」「食堂」「納戸」或いは「風呂」や「便所」と云った風に使い方や作られた目的が或る程度定められているものでございます。

部屋数の多い家に住んでみると實感致しますがどの部屋が何であるかと云う事は住まう上でそれなりに重要になります。

 

ワンルーム主義」と云った風に全ての生活を一つの部屋で終始させた方が居心地の宜しい方も少なからずいらっしゃいますが、それはとても効率的で多機能であり、尚且つ日々の手入れも樂なものです。

しかし、例えば出來の惡いRPGの如く只の大部屋にベッドが置いてあり、そこから何の隔ても無く台所や便器、流しと云った色々な物がゴチャ混ぜに配置されているとすると、余程整理整頓の巧い方やあらゆる情報を同時に処理出來る方でなければ、その空間は落ち着きの無いものになる事もまた事實であります。

 

日々の生活は色々な活動を伴うものでありますればその一つ一つが樂しい方向に持っていけた方が氣が休まるのであります。

例えば同じ面積・環境下にあったとしても寝室で寝るのと台所で寝るのとはいさゝか違ってくるのであります。

 

…とは申せ、私の部屋の間取りは6畳の1K。
部屋など台所と便所と風呂と居室しかありません。

それでも色々と「部屋に居る」事を愉しみたいものですから、そこで私も「結界」を作り出してしまおうと考えた次第でございます。

これで貴方も「結界師

日本では襖や障子、暖簾と云った物で生活の場を區切る事が多い様に見受けられます。

一つの續き間であってもそれらで區切られる事は多く、その場合、區切られた場所毎に使われ方も違ってくるのであります。

 

まずキモとなるのはその空間の「境界」でございます。

これは先の枕屏風をご覧戴き凡そのイメーヂを持って戴ければ幸いに存じますが「何かで區切ってみる」事が重要です。

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部屋に掛けるすだれもその一つ

これは部屋の兩端に物干し竿を渡してすだれと蚊帳を吊った今時分仕様の自室なのでありますが、最も簡單に申し上げればこう云う事なのであります。

有ると便利な物干し竿 - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)

部屋を渡す物干し竿に附きましては上記記事をご參照戴ければと存じます。

 

これは寝る空間と晩酌等をする空間とを隔てているのでありますが、これだけでも寝る前のひと時が樂しくなるものです。

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夏の雰囲氣

また、單に部屋を區切って使うだけでなく、こうして外界の影響を和やかにしてくれる作用もございます。

 

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蚊帳の中

蚊帳の中も「寝る空間」としての演出を強めてくれます。

只の1K部屋でも夏の夜はこうすると、とても穏やかな時間が流れるのです。

 

 

もう一つキモとなる要素がございます。

それはその空間への「入口」です。

「邪」を寄せ附けぬ結界作り

例えば神社の鳥居を思い浮かべると解り易いかと存じますが、あれは神域への一種の「門」であり、あれが有るとその空間の特別な意味が解り易くなります。

 

然らばその「門」を作れば良いのです。

「門」とは「入口」の事であります。

 

部屋の入口には多くの場合、扉やら何やらの建具が標準装備されているかと存じますが、それはあくまでも「標準装備」の域を出ません。

それを更に強める「オプション」が鍵を握るのであります。

 

賃貸部屋の場合、建具に手を加えると原状回復の時に面倒になります。

建具は壁と違ってクロス等で補修が出來ないからです。

そこで建具ではなくその周りを工夫してみる事に致しました。

それがこちらです。

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玄關の暖簾

部屋の入口、即ち玄關にこの様に暖簾を掛けれみるのです。

この暖簾と云うのはなかなか便利な物でありまして「見ちゃダメなモノ」が轉がっている私の部屋の中を玄關から見えなくさせる事はそれなりに重要なのであります。

また、帰宅時に直に部屋の中が見えないと云うのもなかなか良いもので、玄關でワンクッション置くと帰宅時の安らぎも増すのであります。

同時に玄關そのものを工夫しておくと効果も倍増であります。

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私の玄關

玄関のDIY(前篇) - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)

玄関のDIY(後篇) - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)

この玄關に掛かる暖簾でありますが、暖簾單体では効果は薄いと思い、その周りに造作を用意してみました。

それがこのひさしの様な物でございます。

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すだれと竹材で作ったひさし

この造作は宮城縣某所の呑み屋で見かけた座敷の入り口を參考にして造った物です。

暖簾にひさしが加わると益々「入口」の感が強まり、そこを通り抜ける事がいさゝか面白くなるものでございます。

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お風呂場も然り

同じ様な物はお風呂場にもあります。

「これから風呂に入る」と云う當り前の事でも雰囲氣があるとそれなりに違ってきます。

 

つまり「空間に入る」事を面白く演出する事が結界作りの鍵なのであります。

入口を面白く

簡單な造作でありますが、私の住まいが賃貸物件なので當然原状回復を考慮して製作致しております。

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概略圖

この稚拙な繪はその概略圖でありますが、斯くの如く突っ張り棒を段違い平行棒の如く2本用意し、その内側に暖簾を、上部に適當な板材を被せて固定します。

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ひさしになる板材

私はこの様に100均ショップに賣っているすだれにホームセンターで賈ってきた竹材を割った物を取り附けて恰も屋根の様に拵えました。

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取り附け

そしてこの様に突っ張り棒に暖簾とひさしになる板材を取り附けます。

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もう1本の突っ張り棒

この暖簾を取り附ける位置よりも低い箇所にもう1本の突っ張り棒を取り附けます。

折角なのでついでに色々と括り附けております。

小物置きとなっている「素麵の木箱」に玄關を開けた時に風で鳴る「風鈴」です。

 

あとは先の画像の如く勾配の附いた屋根の様にひさしと暖簾の附いた突っ張り棒を取り附けて紐等で固定すれば完成であります。

 

仕組みが單純であるので様々に工夫すれば色々な「入口」を造り上げる事が出來るかと存じます。

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ヴァリエーション1

例えば上に被せるひさしの部分を輕量の板材を組み合わせて作成し暖簾ではなく幕を張る様にすればその形状は大きく変わってきます。

木ではなく薄い板金を用いたり、ひさしに色を附けたり、幕をレースのカーテン等にすれば雰囲氣も大きく違ってくるでしょう。

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ヴァリエーション2

また、上部のひさしを水平にし、すのこを用いてパーゴラの如く見せる方法もございます。

突っ張り棒にはカーテンリング等でカーテンを取り附け開閉可能にする事も可能でしょう。

(この場合、あまり分厚い布を用いると重さに耐えきれず突っ張り棒が落下する事故が考えられますのでなるべく輕量に仕上げる事が肝要です)

 

部屋の入口、或いは廊下等、間口の狭くなっている部分に取り附けるのが順當かと存じます。

「結界」が空間を面白くする

和風にするか洋風にするか、或いはどこかの民族的な雰囲氣にするかはそれぞれの創意工夫に依るところでありますが、ご自分のお部屋をどの様な空間にして愉しみたいか、それを考えてみると面白いかと存じます。

 

一見、仕切りがあると云うのは面倒な氣も致しますが、それによって演出される雰囲氣が大事なのであります。

或いはそれは無味乾燥とした「ツマラナさ」を拒む所謂一つの「結界」なのではないでしょうか…。

「自分なりに」を樂しく。

お題「ささやかな幸せ」

 

はや五輪も過ぎぬれば立秋とは名ばかりの残暑の日々久しき今日この頃ですが、私は昨今、或る一つの貴重な軆驗をしたのでありました。

それは或る物事を自分なりに樂しむと云うところであります。

 

いつもやっている事と思うのでありますが、此度は改めて如何にそれの妙なるやと思わざる事なかりしやとつくづく考えさせられたのでありました。

それが此度の東京五輪だったのであります。

面白き事の無い世を面白く、すみなすものは心なりけり

これは有名な文言であり、私の座右の銘として日々心に留めている一節でありますが、まさしく物事の面白さとはこの言葉通りなのであります。

 

世間一般では今回の東京五輪を忌み嫌う方が多い様でありましたが、私はそうした勢力の論調に呑まれ妄信する事が無かった事を今、とても有難く思っているのであります。

 

所謂「五輪反対派」の方の意見はなるほど間違ってはいないのでありますが、かと言って世の中の絶對的正義でもない事を見てきたのでありました。

同じ様に東京五輪を歓迎し樂しむ事もまた様々に問題が危惧されるも絶對惡ではないのであります。

 

惡し様に思えば幾らでも敵視してお互いをアゲツラう事が出來ますが、そこは氣持ちの持ち様だと思い、斯くして私は此度の五輪を一人日々樂しんでいたのでありました。

同じものが目前で行われていても捉え方次第で幾らでも多くの人から「つまらない」とされるものが樂しくなるのであります。

いやまさに高杉晋作先生の遺された言葉は奥が深いのであります。

 

押し附けず、孤高に

斯様に複雑怪奇な社會でありますれば私の考えも決して正しくない事もよく理解しております。しかし、それもまた絶對惡ではなかろうとも考えております。

大切な事は世の中と云うのは「何事も自分にも他人にも少しずつ責任が有って然るべきもの」であると云う事を重々承知して日々を送る事だと思うのであります。

従って自分なりの信念なり美學に基づいて自分の道を求める事と同時にそれを絶對視せず人に押し附けない事が「一人を愉しむ」上での金科玉条だと勝手に思っております。

 

そんな中で色々に意見がぶつかり合う今回の五輪を一人で自分なりに樂しむ事が出來た事が或る種の貴重な經驗だったと思うのであります。
これは思っている以上になかなか難しい事だったのではなかろうかと存じます。

庶民は解るが、上級国民は残念だが理解しない

これは或る「偉い偉ぁ~い先生とされる人物」が宣った有名な言葉を捩ったものでありますが、残念乍ら或る一企業の拝金主義や専門家の一般受けしない自己満足で世の中の物事が進められる事が多い以上、それを逆手に取って面白がるのもまた一興かと存じます。

解説が無ければ何をやっているのか解らないものだらけの「勉強不足」である私の如き取るに足らぬ一小市民の樂しみと云うのは「偉い人」とされる方々からしてみれば同じ様に理解出來ないのかもしれません。

 

そう考えると私は「世の中を動かしている偉い偉ぁ~い人とされる人物」の閉塞的な世界を抜け出して如何に自由で多様な物事を樂しめるのではなかろうかと存じます。

専門的な事はともかく

これは私の好きな言葉であります。

何かにつけて接頭語の如く使っております。

 

五輪の競技はどれも面白く、而も愉しみ方も私なりです。

たとえ大會のある部分が駄目であっても、それだからと言って大會そのものが駄目かと言ったらそうでないのだと思います。

0と1だけで成り立たないのが世の中でありますれば、こうして蚊取り線香の香りと共に蝉が鳴き風鈴の鳴る日本の夏の夕暮れを愉しみ、五輪の音に耳を傾けるのも私なりの樂しみ方だったのであります。

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自分なりの樂しみを…

誰に理解されなくとも、誰を傷附ける事無く何を棄損する事も無く「その時」を自分なりに樂しむのが「お一人様」であります。

何事もそうする氣高さが日々を樂しく致します。

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選手達の目覺ましい活躍に万歳!

良きものを良しとする事は或いは今日ではなかなか難しいのかもしれません。

そんな時こそ「専門的な事はともかく私は今を愉しんでいるんDA!と胸を張れる様になりたいと思っております。

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机の上に鳥渡した遊び心を…。

 

今年の七夕

昨日は俗に言う七夕の日でありました。
私も例外ではなく笹に短冊を飾って夏の風物詩を愉しんでおりました。

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これぞ日本の夏の風情

玄關に飾ってある造花の笹を1本シッケイしてバルコニーの片隅に飾ってみました。

實にシンプルでありますが、これだけでも閉塞的な日常に於ける一服の清涼剤になります。

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夏の決まり物

バルコニーには蚊が飛來するのでコレが今年も大活躍です。

折角の夏なのでこう云う小さな調度品も少々用意してみると、それだけで雰囲氣は一層盛り上がります。

蚊取り線香のほのかな香りはこの時期の癒しでもあります。

何でもない事の様でありますが、たったこれだけでも一人を愉しむ「素」になるのです。

折角だから年中行事を愉しむ

こう云う年中行事に目を向けてみると面白いものです。
漫然と1年間を過ごす事は或いは凄く勿体無い事なのであります。

昨今は傳染病で色々な樂しみが無くなってしまったので、こうして自宅で一人でも出來る樂しみを工夫してみる事がとても有用になってきます。

出來ない事に對して文句を言ってばかりではツマラナイのです。
何か樂しみを探す方が余程面白いではありませんか。

 

こうしてみると1年は正月に始まり、わが國には春夏秋冬色々な年中行事があるものでございます。

これを無駄にする手はありません。

自分なりに一寸した氣分を味わってみるのも惡くないものです。
また一人で居ればこそ、その愉しみ方も自由自在です。

自分の時間と空間を大いに愉しむ一つの方法が「年中行事」なのかもしれません。

兎に角、面倒がらずに小さな事でもやってみる事です。

 

 

…ちなみにこの短冊ですが、實は近所の神社で配布された物を使っておりました。

そして七夕が過ぎた今日、この自室で愉しんだ短冊を神社へ納めに行って參りました。

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澤山の願い事の一つに…

神社では7月11日迄こうして笹を出している様です。

私の願い事を書いた短冊もこの中の一つとなりました。

 

私の書いた願い事は「心願成就」と「國運隆盛」であります。

こうしてお參りをしてみると、なんとも心が清々しくなるものです。

 

昨今何かとストレスばかりが大きくなりがちな社會でありますが、それでも心の静養を如何でかすべしと思うのであります。

まだまだ夏は始まったばかり。梅雨すら明けておりません。
さて、こんどは何を愉しもうか…。今から樂しみです。

2年目の記事

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謹んで御礼申し上げます。

そう言えば、もうこのブログ始めてから2年經ったよね。

そうだな…。早いものだ。

……………。

…何?

確か始めたのは7月3日だったよね?
でもどうして今日記事書くのかな?

……………。

怒らないから言ってごらん?

……………。
この時期は忙しいのだ。
しかも今年は傳染病のワクチンも接種せねばならんし…。

去年よりも1日遅れだよねぇ~?

いや…、それは……

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いやぁ、すいませ~ん!

去年も同じ様な事されたな……。

仕方無いね!

…それはそうと、最近どうなん?

……………。

一人暮しも今年で7年目だ。
思えば色々な事が有ったが今尚日々新たなる事に挑戰の毎日だ。

まだまだやりたい事は尽きないね!

うん。
一人で居ればこそ自分の時間を謳歌出來る。
決して徒に漫然とこの時間を過ごしてはならんのだ。

樂しさと虚無は隣り合わせ

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闇に喰われない様に!

つまりはこう云う事だ。
氣概を無くし歩みを止めてしまえば虚無に喰われる。
一人を愉しむ以上、いつ如何なる時も自分の力で自活していかねばならんのだ。

それが樂しみでもあるもんね!

そうだ。
たとえどんな事でも自分の手で行う事が如何に樂しいか、これからもそれを追究していきたい。

忘れじの黄金の時

嘗て西洋の有名な侵略者が黄金を求め、南米を征服し、文字通り途方も無い量の黄金を手にした時にその胸に有ったのは虚しさだけだったと云います。

その侵略者はその時、初めて氣附いたのです。

黄金を求める飽くなき探求心の中にこそ本當の黄金が有ったのだと云う事を。

 

私は可能な限り二度と手に入らないであろう自由の日々を過ごした事を忘れない様に心に留めておきたいのだ。
それは以前と全く変わらない。

うん。備忘録だもんね!

新しい「ブタイ」へ…

だが最近は余りにも愉しむ方向が廣がり過ぎてしまい、最早このブログの「一人を愉しむ」と云う主題の範疇を超えてしまった。
そこでだ……

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でぇ~ん!!

ぶたちゃん!

……………。
もう少し地味に登場させればよかった……。

今後はこのブログは「一人を愉しむ」内容に特化した記事を残す事にして、あとの日常のコマゴマした樂しみはこちらのブタのブログに纏めようと思う。

くつろぎぶた|note

こちらのブログも何卆よろしくお願いします!

兎に角雑多な物事をこだわって愉しんでいるので、それを記事にしていくとあまりにも話題が廣範になってしまう。

それだけ愉しんでいるって事かな?

うん。日々是好日が生活のモットーだ。

これからも色々な樂しみがあるといいね!

 

さて、當ブログもさり氣無くひっそりと續けて參りましたが、幾許かの方々にご高覧賜り誠に以って感謝の極みであります。

皆様の何かのご參考になれゝば、これ程嬉しい事はありません。

取るに足らない小さなブログですが、何卆今後とも宜しくお願い申し上げます。

ジャイアンの誕生日に

お題「簡単レシピ」

 

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活力を附けましょう。

今日6月15日は國民的に有名な、かの剛田武氏の誕生日と云う事になっております。

そこで私も彼に倣い、少し自由奔放に料理なぞ作ってみました。

 

かの有名な彼も過去にシチューを作っていましたが、その特徴として「何でも入れる」と云う事が挙げられます。

私もよくラーメン屋等に出掛けると机の上に置いてあるお酢やらラー油やら胡椒やらを片っ端から入れる人なのです。

そんな所謂「チョイ足し」と呼ばれる行為が實は自作料理の原点ではなかろうかと思っているのであります。

それは何かを少しずつ加えるところから始まる

今でこそ自分なりに工夫して色々な献立を作れる様になりましたが、やはり料理の勝手を知る迄はそれなりに苦労しました。

そんな中で謂わば既製品とも呼べる「他からの作り方を眞似る」事から脱却する第一歩として何か調味料乃至素材を適宜加えてみると云う事が獨自の料理や味附けを覺えていく事に繋がっているのだと思いました。

 

簡單に申せば「納豆に何を入れるか」と云う事を考えてみると解り易いのではなかろうかと存じます。
私はタレにからしにネギに青のりなのですが、中にはちりめんじゃこ、梅肉、果てはおろしワサビ等人それぞれに特徴があります。

それと「チョイ足し」から始まる自分の料理とは似ているものがあるのだと思うのであります。

 

ただ闇雲に何でも入れゝば良いと云うものでもないのですが、何かの「お題」に則った材料を加えてみると面白く味もそこまで逸脱しないのだと思っております。

例えば辛味を強くしてみる事や特定の肉や野菜を増量させてみる等が簡單で且つ手輕なところではないでしょうか。

 

そこで私は出來合いのラーメンに「精の附く物」を加えていく事を始めてみました。

根底に在ったのは『加トちゃんケンちゃん』

その昔、私が御幼少の頃に『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』と云う番組が放送していて私も例に漏れず毎週樂しみに視聴しておりました。

今でも實家にはその時の生き残りのビデオテープが幾つか有るのですが、その番組のコントで加藤茶さんと志村けんさんのお二人がゲストの俳優と一緒にラーメン屋をやっている話で新しいメニューとして色々な漢方藥をラーメンに入れていくと云った内容のものがありました。

 

今観ると非常に滑稽な内容なのですが、幼い私にはこうして色々な材料を鍋に放り込んで煮込んでいる場面がとても面白そうに見えて不思議とそのゲテモノラーメンが美味しそうに感じられたのをよく憶えております。

 

今回作った「ビンビンラーメン」もその時のワクワクした感じが時を越えて顕れたのではないかと思います。

作り方

これと云って特殊な事はしておりません。

基本的には市販のラーメンに何か自分なりに「トッピング」を施せば完成です。

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便利なのでよく賈います。

ドラえもん』に因んだ話題に『ちびまる子ちゃん』が出てきてしまい何とも恐縮でございますが、このラーメンが手輕に出來てやり易いのです。

とりあえずパッケーヂに書いてある通りに普通に麺を茹でて附属のスープを用意します。

 

さて、お樂しみはこゝからです。

この謂わば「プレーンラーメン」と呼ぶべき物に手を加えていきます。

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山芋の天麩羅

まずは山芋を短冊状に切って天麩羅にします。

普段は擦りおろしてとろろにするところでありますが、こうして天麩羅を作るのは久しぶりです。山芋の天麩羅はホクホクとしていて美味しいのです。

その他の具として豚バラ肉を油で焼いた物、ほうれん草を加えます。

 

一方、スープの方には擦りおろしたニンニクを普段より増して入れていきます。

巧いラーメンの決め手はつゆにあるとか言いますが、その通りなのです。

自分の獨自性を出すにはつゆを工夫しなければなりますまい。

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スッポンエキス

そこでラーメンのスープにこの様な物を加えていきます。

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黒ウコン粉末

更にこの粉末も加えていきます。

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密かに作っていた人參酒

そしてこのお手製の人參酒を加えます。

人參と言っても所謂「キャロット」ではなく「藥用」の方であります。

近所の漢方藥屋で根っこを賈って密かに焼酎に2年程漬けていたのです。

 

そんな色々と「パワフルでエナジーなブツ」がふんだんに入ったスープはよく混ぜて煮込んでおきます。

中々「豪儀な」香りが臺所に広がります。

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見た目を氣にしてはいけない。

意外と具が多くなってしまったので上手く盛り附けが出來ませなんだが、とりあえず完成です。

味は漢方藥の獨特な風味がしますが、これはこれで美味しいものです。

ただ、食べていると汗が滝の様に流れてきます。

これはラーメンが熱いからではなく明らかに藥効に因るものだと思います。

いや、まさしく「スタミナ満点」なのであります。

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人參酒はハチミツと共に…

尚、先程の料理に使った人參酒はこの様にハチミツを入れて呑むと良いのです。

折角なのでラーメンのお供に致します。

始めよう。自分の料理

今日、誕生日を迎える彼も非常に常識外れで滅茶苦茶な材料を使っていましたが根にあるものは同じ様な氣が致します。

料理を樂しむのはまずこんなところからではなかろうかと存じます。

こうしてコツを少しずつ掴んでいくと毎日の料理も樂しくなってきます。

そうなればもうしめたものです。

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食べた後は「エチケット」

ニンニクが相當効いているので周りの人のご迷惑にならぬ様に致しましょう…。

 

ジャイアンはたてかべさん。私の中にはいつまでも生き續けています。

今のドラえもんがどうしても好きになれないのは昔があまりにも樂しかったから。

私の大好きだったドラえもんは私がもう大人になったので、ずっと前に役目を終えて遠い遠い未來の世界へ帰ってしまったのです。

でもあの時の想い出が、画面越しに一緒に遊んだあの仲間達が今でも私の生きる力になっているのだと思っております。

どうも失礼しました。

兵糧丸と飢渇丸

お題「昨日食べたもの」

お題「大好きなおやつ」

お題「手作りしました」

お題「こだわりレシピ」

 

以前、戰國時代の陣中食として「変わり味噌玉」を作りましたが、今回は同じく「兵糧丸」と「飢渇丸」を合わせた様な物を作ってみました。

 

これは俗に言う「忍びの者」イマドキの表現で「忍者」と呼称される者が用いていたと専ら有名でありますが、足輕や武将も各人で工夫した似た様な携行食を持參しており、隠密だけの物ではなかったと云うのが真實の様であります。

しかしその製法は地域や家、或いは集団に於いて幾種類も有りますが半ば秘傳となっている物が多く、数少ない文献や郷土資料に散見される物が今日にその製法を傳えているところであります。

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12年程前、營業の外廻中についうっかりコンビニで賈った書物

私もこの資料を基に製法を研究、今手に入る材料を使って作ってみました。

流石に當時と同じ様に作るのは無理なので、そこは獨自に工夫してスーパーマーケット等で手に入る物で代用していきます。

 

尚、有名な「兵糧丸」と同じく「飢渇丸」と云う似た様な携行食も有り、そちらの製法も參考に致しております。

作り方

材料

もち米・・・・300g

蕎麦粉・・・・150g

ハト麦・・・・200g

くず粉・・・・30g

きな粉・・・・30g

砂糖・・・・・250g

山芋・・・・・約200g

養命酒・・・・120ml

榮養ドリンク・100ml(隠し味として適宜)

 

工程

1、材料を粉末にする。山芋は擦りおろす。

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こう云う時に有ると便利な電動ミル。

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粉末にした材料はよく混ぜます。

本來であれば山芋も乾燥させたものを粉末にするのですが、面倒なのでとろろにしてしまいます。

2、擦りおろした山芋と養命酒、榮養ドリンクを加えてよく練り合わせる。

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粘り氣がありますが、根氣よく満遍なく混ぜます。

本當は色々な生藥が配合されているのですが、そんな物は手輕に入手出來ないので養命酒を代用として使う事にします(似た様な物だと思います、多分………)

普段は小さなお猪口で飲む養命酒もドボドボと120mlも使います。

風味附けに榮養ドリンク乃至葛根湯を入れると甘味が増します。

3、出來たタネを冷暗所で暫く寝かせる。

その儘の状態では粘度が低く、成形が難しいのです。

4、タネをピンポン玉大にして蒸し焼きにする。

本來の兵糧丸は丸藥程度の大きさでしたが、面倒なので飢渇丸サイズにします。

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鍋に水を張り、蒸し器を使って蒸し焼きにします。

5、出來上がり

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3粒で心身勞する事勿れ。

竹串等を挿して粘り氣が無くなっていれば出來上がりです。

焼き上がりは柔らかく、食感としてはソフトクッキーの様な感じです。

尚、焼いている途中で扁平になってしまっても焼き上がり直後に丸めれば問題ありません。

折角の兵糧丸なので丸くする事が大事です。

氣になるお味は…?

味は甘い漢方藥の様な味です。

養命酒が入っているのですから當然ですが、口當たりは宜しい様です。

ハト麦のプチプチとした食感が獨特です。

古文書に飢渇丸は「三粒で心身共に萬全の備え」とある通り、3個食べるとそれなりに空腹が満たされます。

流石に1日3個と云う訳にはいきませんが、1回の食事としてはかなりのボリュームです。

 

材料にかなりの量の穀類が入っているので熱量も充分かと存じます。

また漢方藥の効き目からか、食べていると軆が熱くなってきます。

科學的な榮養価は解りませんが、空腹を満たすには充分です。

現代社會に活きる忍びの技

長期潜伏を余儀なくされる忍びの者は有事の際まともに食事をする事など出來ません。

時として小動物や虫、雑草或いは土等も食べられる様に日頃から訓練されていたと聞きます。

そんな折に持參したこの携行食ですが、元々がそう云う物なので或る程度保存も利きます。

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丸めておいた物を纏めておきます。

こうして焼き上がった物は現代文明の利器なる冷蔵庫で数日間は保存が出來ます。

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折角なので壺に入れて貯蔵しておきます。

また焼かなかったタネもこうして適當な容器に移し、密閉しておけば1週間位は持ちます。

 

何かと忙しく、料理の時間の取れない時に備えて豫め用意しておくと非常に便利なのです。

勿論、榮養バランスを考えますると野菜等の副菜が必要ですが、小腹を満たす目的であればコンビニ等で賣っている物やジャンクフードの類に手を伸ばすよりかはずっと健康的かと存じます。

 

時は戰國時代の如く修羅に満ちています。

古の時代の知恵が現代社會を生きる我々に利するのです。

現代風アレンジ

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油を敷いたフライパンでタネを焼きます。

本來は蒸し焼きにするのですが、この通り油で焼いても食べられます。

表面に輕く焦げ目が附く位が丁度良い焼き加減です。

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外はカリカリ、中はモチモチ。

ハンバーグかパンケーキの様にして戴きます。

元々が甘いのでそのまゝ食べられます。

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忙しい日の一寸した輕食に。

忍びの者の如く、日々過酷な任務の有るべしなのです。

そんな折に今日も食する兵糧丸。

兵に臨んで闘う者は皆陣列前に在りです。

結果よりも過程が大事である事

お題「リラックス法」

 

たまには早起きして記事を書いてみる事に致します。

昨晩は変な時間に就寝してしまったので、早朝に目が冴えてしまいました。

たまにはこう云う時間に起きてみるのも宜しいかもしれません。

昔から「早起きは3文の得」とか申しますれば現在の貨幣価値にして約75圓程利益を出したいところであります。

 

さて今の世の中では結果が全てであり、それのみを追求する傾向が方々で見受けられますが、成程「終わり良ければ全て良し」なのであります。

されど良い結果を出す為には當然それに至る過程が存在するのであり、何事もそれなりの過程がそれなりの結果を導く事が多いものであると思っております。

 

嘗て高校時代の部活の先輩がこう言いました。

「結果よりも過程が大事である」と。

結果ばかりに全てを傾倒するのは、いさゝか考えものであるのかもしれません。

愉しむものは過程である事

暮しを愉しむと、やりたい事に満ち溢れております。

その結果を得られる事はとても面白いのですが、その過程を愉しむとそれもなお一層引き立つのであります。

 

例えば晩酌に罐ビールを呑むとしましょう。

その結果を得るのは實に容易い。罐ビールを開封して適當なつまみを用意して呑めば良いのです。

これで結果は得られます。

しかし、それに至る迄の過程を今少し工夫してみるのです。

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一寸お洒落なグラスで戴きます。

たったこれだけの手間でもやってみると樂しさは倍増であります。

そう云うフインキを大切にすると同じ「罐ビールを呑む」と云う結果もひとしおです。

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記念品です。

ちなみにこのグラスですが閉店豫定の酒屋さんから頂戴した物です。

グラスが冷えるとロゴが浮き出てくる仕掛けが施されています。

「サッポロ黒ラベル」を呑む時はコレに決めております。

ジョッキ感覺で麥酒の泡も引き立ち、これが中々宜しいのです。

 

同じ様に日々の食事もただ「食べる」だけではなく、そこに至るものを工夫するとより一層樂しくなるものでございます。

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それは恰も食堂車の如く。

この様に一寸小洒落てみると單に「カレーを食べる」と云う結果を得るにしてもより一層面白味が涌きます。

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一杯の珈琲もめいっぱい樂しもうとするのです。

「珈琲を飲む」と云う結果だけであれば、その辺のコンビニか何かで罐コーヒーと適當なお菓子を賈ってくるなりすれば事足ります。

それでも尚、こうしてこだわって珈琲を自分で淹れてみると同じ結果でも全然違ってくるのであります。

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たとえ一杯のお茶でも

旅先で賈ったポリ茶瓶で以って車窓の動画を観乍らお茶を飲んでみます。

傳染病の為に外出出來ないとしても、旅情と郷愁を味わう事は幾らでも出來るのです。

 

この様に何事も少し変わった事をしてみるのが一つの要領です。

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晩酌も風情豊かに

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お風呂も樂しい雰囲氣で

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それはたとえトイレでさえ

結果だけを見ない事

結果だけを見ると結果論に陥り「どの様にして」と云う事が疎かになり易い事が往々にしてあるものでございますが、この「どの様にして」と云う過程に少々こだわってみると良いのかもしれません。

どうせ同じ結果を得るのなら面白くやりたいものです。

 

ゲーム等を思い浮かべてみると解り易いのですが、クリアする結果が當然あるにしてもそれに至る行程を樂しむものであります。

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たとえエンディングがこうであったとしても…

この結果だけがあっても全然面白くないのであります。

そこに至る過程を樂しめばこそ、こんなエンディングでも面白味があるのだと思います。(ゲーム自軆の出來不出來は別として…)

 

現實の生活も或いは同じなのかもしれません。

一見、手間がかかり無駄とも思える行動でありますが、これが出來るとお一人様も格別です。

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こう云う無駄を樂しむのが人生を豊かにするのかもしれません。