今年も櫻が散り、俄かに葉櫻の氣配がして參りました。
少々遅きに逸した様ですが、今年も例の如く櫻を愉しんで參りました。
毎年いつも似た様な事をしては似た様な心地に至っているのでありますが、日常の中にこうした櫻の美しさ、ひいては日本の美が身近に存在する事の如何に幸せな事かと思うのであります。
花見の出來る日常
毎年この時期にしか見られない櫻の美しさでありますが、幸福な事に我が國ではそれが當たり前の様に日常の景色に存在しております。
無論それは特別なものでありますが、我々からしてみれば普遍的なものでもあるのです。
然るにその美しさを愉しむ事、そしてその風情を味わう事は特別なものが普遍的に在る稀有なる我が國の幸せとも言えるのではなかろうかと存じます。
余程特殊な場所でない限り櫻は見られます。
ほんの少し家の外に出ただけでその美しさに触れる事が出來るのは、或いは世界の羨望を以って然るべきではないでしょうか。
日常的にその美を鑑賞し心豊かに過ごす事が出來るのは我が民族の特権とすら思えてなりません。
そこでこの春の何でもない日常に當たり前の様に存在していた櫻の美しさを振り返ってみようかと存じます。

或る休日の朝
毎年の様にバルコニーに出てはそこから見える櫻の木を眺めつゝ食事などを愉しんでおります。
尚、これも今年で10回目の節目。感慨深いものであります。
椅子とテーブルをバルコニーに出すだけの簡單なお仕事。
それでこの様な愉しみを得られるところが實に良いのです。
この日は近所のパン屋さんで賈って來た品物を戴いているところです。
自分で淹れた珈琲などを飲み乍ら眺める櫻は春うららかな樂しい休日の始まりに相應しきものです。

おやつの時間
午后のひと時。
お茶を淹れて羊羹などを戴いております。やはり櫻に日本茶、そして和菓子なのです。
晴れた春の陽氣に微かな花の香り。
何よりも「静かである」と云う事、とりわけ「外人が居ない」と云う事がどれだけ素晴らしい事かよく解ります。
ヒヨドリのさえずりを聴き乍ら枝から枝へ櫻の花をついばんでいる小鳥を観察しての一服は至高の瞬間です。
時折子供達が樂しそうな声で櫻の花を愉しんでおられますが、長閑な良い日和です。
「花の雪だー!」と言って喜んでいた或る子供の表現は感性に響く實に素晴らしい文言でした。
散歩中のイヌ君ですら上を見上げる程の美しさ。道行く人の何と樂し氣な事、櫻の周りは見ているだけでも幸せな氣分になれます。
バルコニーでのひと時に役立つのがこの小テーブル。
キャメラの三脚を改造して造った自作のテーブルはこの日も大活躍。
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↑一昨年の夏に造った物です。

一寸一服
櫻を眺め乍らの一服。
愛用の電子煙管は今日も快調です。

晩酌
夕暮れ時。
お風呂を入って良い氣分になったら晩酌の時間です。
夕闇に照らし出される櫻もまた美しく、この風情を日本酒と共に戴けるのは良きものです。
天婦羅に奴、刺身にお浸し。肴を用意して自分だけの時間に乾杯。

自分だけの夜櫻見物
夜も夜でこうして一杯。特別な時の為に取って置いたオールドパーの12年物です。
静かな夜の静かなひと時。チョコレートを肴に街灯に照らされる夜櫻を愉しむ、このバルコニーはまさしく「プライベートエリア」であります。
ふと見れば、そこに日本の美

〽まーどを開けましょ♪ルルンル…♪
これば便所の窓からの眺めですが、そこに満開の櫻があります。
この眺めの用足しのひと時はまさに値千金の絶景なり。シスタンクの上に作った「鹿威し」の上にも造花の櫻をば。
hitoria-juvey-ucchiyi.hatenablog.com
多寡が便所、されど便所。
日常の一寸したひと時でさえ日本の美はそこに在り續けます。

便所は綺麗に…
くだらないものを全力で作る事も時には大事かと…。

窓際のソファーより
おやつの時間もこうして窓際で戴くとまた贅澤なひと時を愉しめます。
なによりも「お金や時間を掛けなくても毎日の様に出來る」と云うトコロが實に良いのです。
こうしてバルコニーから櫻の花を観ていると、つくづくこの物件を選んで良かったと思うのであります。
「櫻が見える」と云うのは今や賃貸物件の一つのセールスポイントかもしれません。

風呂に窓有り
これはお風呂の窓からの眺めですが、櫻を観乍らお風呂に入るのは日本人として至福のひと時。「お風呂に窓有り」は良いものです。

〽日本人だな♪櫻だなぁ~♪
熱海後楽園ホテルの歌(一寸古いかな…)を唄い乍ら温泉の素を入れた湯に浸かっていると窓からはこの通り櫻の花びらが…。風流と熱い湯に浸るは心身共に健康の秘訣なり。

お風呂の繪も、これでバッチリ!
元はカレンダーの繪のフィルムですが、こうして壁に貼るだけで豪華なフインキを演出出來ます。
hitoria-juvey-ucchiyi.hatenablog.com
↑持っててよかったフィルムの繪
防水のウォークマンを装備して『さくらさくら』をはじめとした筝曲を聴き乍らの入浴は格別です。
本當のお花見へ

近所の公園へ
これは地元の友達と夜櫻見物を愉しんだ時の寫眞です。
一寸出掛ければこうして少々の宴を愉しむ事が出來るのが嬉しところ。
他にも幾らかの方々が同じ様に花見を愉しんでおられましたが、ここでは馬鹿の様な騒ぎをする者は一人もおらず静かに平和な時間が過ぎていきます。
この平和な場所は外敵から守っていかなくてはなりません。

大切な事は小規模にて静かに愉しむ事
「周りの迷惑にならない事」と云うのが何よりも大切です。
静かに慎ましく愉しむのがカッコイイのです。
それが出來ない者は「惡者」です。

見上げればそこに春爛漫
誰も何も言わなくとも、みんながその素晴らしさを知っています。
無用に騒ぐ者など一人も居ません。それが良いのです。

特別な時間はあまりにも當たり前の如く
「静かに慎ましく決まりを守って」と云う事を大切に遵守するだけで、いとも簡單にこの特別なひと時を過ごせます。
周りの人もそれをよく御存知です。だからこそ、この平和なひと時の素晴らしさを享受出來るのです。
自宅から歩いて数分の所に特別な場所は當たり前の如く存在しておりました。
散歩

近所にお出掛け
愛車に跨り、近所に出掛ければこの通り。まさしく「櫻の國」です。
日常的にこうした美しさに触れる事が出來るのですから、これを活かさない手は無いのです。
特別な手間も費用も無く、當たり前の様に愉しめる花の美しさは我々にあまりにも多くの恩恵をもたらしてくれます。

満開
一寸出掛けるだけでもの凄く手輕にこの美しさに触れる事が出來るのです。何と素晴らしい事ではありませんか。

何でもない公園ですら
満開の櫻の下、色々な方がその美しさを愛でております。
大切な事は「憚りを持つ」と云う事に尽きます。
誰一人として身勝手な事をしないからこそ櫻の花も美しいのだと思います。
「周りの迷惑にならない事」と云うのは實に素晴らしい事なのです。それが出來るからこそ平和なのであり、ゆっくりと櫻を愉しむ事も出來るのです。
そして感謝へ

氏神様の櫻の木
こう見えても信心深い方で、お朔日には神社へ詣でております。
そこには斯くも見事な櫻の木があります。
恰も神様が私達にくださった御利益の様にさえ思えます。

富士塚へ
「櫻に富士」は日本人の心のふるさとです。
然るに私もお參りに行きます。
この櫻の美しさが「自分達の富」ではなく「神様からの贈り物」だと思う事にしております。身勝手にも「自分の富」にしてしまうにはあまりにも大きすぎるからなのです。
大切な賜り物なのですから大切にしなくてはなりません。自分の勝手にして良い物ではないのです。

つまりは敬意と畏怖を
そう考えると櫻が毎年美しく咲いてくれる事自軆が尊い事なのであり、それに對して敬う氣持ちを忘れてはならないのだと思います。
即ち、この自然の摂理こそ神様の一つの顕れではなかろうかと思うところであります。
だからこそ敬いそして畏れ、大切にしなければならないのだと思います。

八百万の神は確かに存在する
この美しさの中にも神様は宿っておられるのかもしれません。
決して蔑ろにしないからこそ美しさは確かに感じられます。
それは單に櫻の花の物理的な視覺に由るものではなく、我々の心理によって感じ取るものだと思うのであります。
單なる「色合い等の綺麗さ」は誰でも解る事ですが、その奥にあるものを感じ取れるか否かが大切なのかもしれません。

心迄をもして美しく
先程來再三再四に亘って申している通り、櫻の花の色を愛でて心身共に健康たる事が第一なのだと思います。
單なる鑑賞に留まらない、心に良き作用があるものに触れ合う事が櫻の花、つまりはその「風流」を愉しむ事の肝要かと存じます。
ここが諸外國にとっては困難な事である様ですが、幸いな事に我が國では比較的容易にそれを可能ならしめるのであります。
この類稀な精神を大切に育んでいかねばならないのであります。或いはそれこそが神様からの授かりものかもしれません。
心のに斯くの如く良き作用が働けば先の「迷惑にならない様にする事」も自然と適う事かと存じます。こうして平和が成り立つのかもしれません。

日本の風情に感謝を
今年も櫻の美しさに触れ、心が豊かになった様である事に感謝を致します。
この花の色が個性的乍らも他から浮き出た自己主張の強い所謂「ビビッドカラー」ではなく日本のあらゆるものに溶け込んで周りに同調する様な色合いだからこそ愉しめる美しさなのではないでしょうか。
「和を以て貴しと為す」と云う日本の精神は今も尚生き續けているのであります。
大切に守って行かなくてはならないものであり、神様にこの平和の續く事を祈願致している次第であります。
hitoria-juvey-ucchiyi.hatenablog.com
氣附けば櫻の花は終わりを告げようとしております。
しかしこれからは新緑の時期。その美しさが今から樂しみです。
日本の四季の豊かな風情。日本人なら大切にしたいのであります。

ふと見れば新しい季節の足音…。