一人を楽しむブログ

孤独ならぬ御一人様を愉しむ為の備忘録。

良い肉の日のタジン鍋

先日の11月29日の事であります。

この日は数字の語呂から「良い肉」の日とされており、私も毎年この日は肉料理を作る事に致しております。

然してこの日は鶏肉のタジン鍋を作りました。

 

hitoria-juvey-ucchiyi.hatenablog.com

手輕に樂しく

このタジン鍋と云うのは蒸し料理に適した形をしているのであるからしてあの獨特な形状をしているのであります。

囲炉裏でタジン鍋

その形状も面白く、これで料理を作ると樂しいものです。

毎度お馴染み、自作の囲炉裏テーブルにカセット焜炉を設置して準備完了であります。

 

具材は鶏肉を主にし、あとは冷蔵庫に余っていた野菜を適當にブツ切りにして入れただけであります。

ほんの分量外の水を具材に振りかけて蓋を閉じて火にかけるだけであります。

下準備に5分とかゝらないのであり、時間の無い時でも樂しく美味しい料理を作れるのがミリキ的であります。

火にかける直前の状態

具材は鶏肉、人參、玉葱、大根です。

香り附けに密かに育てゝいるローズマリーの葉っぱを添えておきます。

 

尚、この日は副菜としてホウレン草とニンニクのソテーとカニカマサラダを一緒に用意致しました。

「良いニク」の日なのでニンニクも仲間に入れてあげるのです。

あとは少々酒類があれば完璧であります。

この日は鳥渡贅澤にヱビスビールなどを用意致します。

さあ、戴きましょう

ヱビスビールヱビスビール専用グラスに…

恵比寿に在る工場で賈ってきた専用のグラスに注ぎます。

こんもりとグラスからはみ出んばかりのキメ細かな泡が盛り上がり、第1口目が實に樂しみであります。

こう見えても麥酒の注ぎ方に定評があるのです。

…下積みの時代の苦労はこう云う時に活きるものです。

酒肴にチーズなどを添えて……。

 

そうこうしている内に鍋から湯氣が漏れてきます。

そろそろ頃合いの様です。

お待ちかねの瞬間

蓋を開けた途端にローズマリーの香りが飛び出してきます。

肉も野菜も程好く食べ頃の様子。さあ、戴きましょう。

皮も旨い

鳥渡氣取ってナイフで肉を切っていきます。

シンプルイズベスト

まずは何もつけずに煮汁をかけて戴きます。素材の甘味とローズマリーの香りが食欲をそそります。

その後にマヨネーズに胡椒を振って一口…。色々な味附けを愉しみます。

尚、胡椒はミルで挽くのがこだわりです。中身の配合は黒胡椒2:白胡椒1の割合でブレンドしております。

からい うま

先程來、自己主張の強いこの赤い唐辛子ソース。次はこれを使って戴きます。

見るからに辛いのですが、これはこれで良いのであります。

何故か地元にこればっかりを賣っている自動販賣機があるのですが、そこで賈ってきました。

なかなか汎用性の高いソースで1つ持っていると何かと巾廣く使えて便利であります。

食後のデザート

デザートに輪切りにした林檎をば…。

たまにはこう云う切り方で食べてみるのもまた一興。

芯の間際迄食べられます

タジン鍋にして時短鍋

このタジン鍋の作り方は色々有り、調べているとなかなか面白いのでありますが、このシンプルに丸ごと蒸し焼きにする料理は實に便利であります。

具材はあまり問わず、且つ榮養面でも健康的であります。

材料を切って鍋に入れて蒸し焼きにするだけです。冷蔵庫の残り物も一掃出來ます。

たったのこれだけで結構旨い物が出來上がります。

先程も申しました通り、鍋の形も面白いのでこう云う物で料理を作る事自軆が樂しいのであります。

 

見て面白く、食べて美味しい。いやはや實に旨いものであります。

味附けやソース等を工夫すれば味の変化や愉しみ方はまさに無限大であります。

 

日々の食事はお一人様を愉しむ重要な要素であります。

しかし、日々忙殺される事もあれば時に師走の今日この頃、何かと時間をやりくりする事が色々な事を愉しむ秘訣でございます。

然るに手を抜くにしても、安易な外食や総菜に逃げるのではなく、こうして「旨い具合」にやるのが正解かと存じます。

 

友人の結婚式の引き出物で戴いたタジン鍋さん。ありがとうございます。

こう見えても顔が廣いので色々なイベントに參加致しております私、色々珍しい品物を頂戴しては日常生活に役立てております。…附いた肩書が「引き出物マスター」

これはこれで良いのです。

 

尚、今回の献立にご飯があれば尚結構だったのでありますが最近、自身の「どうでもいい肉」が氣になりだしたお年頃なので酒と一緒の摂取は控えております…。

飯が無くても健康第一。これはこれで良いのです。

明日の夜は久々にジムに泳ぎに行こうかしらん…。

樂しいお一人様の合言葉

 

これはこれでいいのだ!

いいんじゃないかな

先日の休みの日に、いそいそと自轉車に跨り、一寸したお出掛けを致しました。

雑司ヶ谷 鬼子母神

向かった先は雑司ヶ谷鬼子母神

丁度木々も色附いており、今年の紅葉を愉しむに至りました。

曇天に映える紅葉かな

この日は低い雲が空を覆っており、どんよりとした天氣でございました。

本來ならば快晴の秋空に映える紅葉をと思っておりましたが、折角お出掛けをしたのであまりつまらない氣持ちにはなりたくないものです。

 

然して、ここで氣持ちの切替と致しましょう。

今眼前にあるものを愉しむ事に意識を集中致しますと「これはこれで良いんじゃないかな」と云う閃きを得る事が出來ます。

ここで大事なのはそうした心の持ち様ではなかろうかと存じます。

「いいぞ」と思える精神的な余裕を

まずは肯定する事から…

なるほど雲一つ無い秋晴れの下の紅葉は、それは見事なものです。

しかし、雲の多い日に観る紅葉もまたそこには無い面白さが有るのではなかろうか。

そう思うと、この忌々しい曇天の一瞬がとても貴重に思えるのでありました。

同じ様な空模様をもう一度愉しみたいと思っても、次にそう云う日が訪れるのはいつになるか解らないのでありますし、紅葉が見頃な時期にもう一度あるか否かも解らないのであります。

 

然るにこの日の紅葉は當初想定していなかったものの「これはこれで良い」と云う結論に至ったのであります。

そうすると、目の前のものがより樂しく見えるものであります。

イチョウの巨木も

一般に「天高く馬肥える秋」とか申しますが、こうして低い空を眺めてみるとイチョウの巨木もその大きさを尚の事實感出來す様でございます。

通行人様と比べてみてもその巨木の感じが傳わって參ります。

このイチョウ並木を通ると恰も自らの小ささを感じるものでございます。

見上げれば高い木の天井のトンネルであります。

全軆を捉えるのも一苦労…

白い空に白い建物を背景にイチョウの巨木を捉えます。

黄色く色附くイチョウの葉も景色に巧く溶け込んでいる様です。

鬼子母神様へ參詣

參道を抜けて鬼子母神様へお參りを致します。

神社仏閣のお社や本堂は直に撮影せずに境内の外から撮るのがそこへ住まう神様仏様への禮儀だと思っております。

遠めに撮ると周りの木々も映えるものです。

紅葉もやゝ鮮やかさに欠ける雰囲氣ではありますが「これはこれで良い」のです。

今年は秋も無きに等しく突然の冬が訪れた様でございまして、某安ステーキ店も眞っ青のいきなりさでございますれば、紅葉も今一つと言った感じではありますが、それもまた一つの年の形。

「今年の紅葉」として愉しみましょう。

 

ここでも人が寫り込んでしまいましたが、參拝客が寫ってこその參詣地だと思って「これはこれで良い」のであります。

この方が木々の大きさもより引き立つと云うものです。

完璧とはいかずとも、なかなかのものだと肯定的になる事は出來ます。

この「なかなかのものだ」と云う肯定の仕方は便利なものです。

大切です いいぞと思える その氣持ち

こだわりは、つぶしが利くのが理想

物事にこだわるのは決して惡い事ではないと思っております。寧ろそれが必要な場合は多いのです。

現に私も色々な事にこだわりを持って生きているつもりであります。

しかし、よろづ物事には限度と云うものがある様に、それも時と場合に依るものだと云う事を理解するのが重要になって參ります。

 

例えば日常のあらゆる事に完璧を求めていると、いざその通りにならなかった時に、どうにもならなくなってしまうのであります。

 

わりとよく些細な事に固執して問題を起こす人物が現れますが、それが典型例であります。

世の中、そう巧く自分の思い通りにならないのはクラッカー菓子の如く、當たり前なのであります。

然るにそう云う時の為に、自分のこだわりは當初想定外の事態に陥ってもつぶしが利く様に心掛けるのがこの「これはこれでいいのだ!」と云う精神に結び附くのではなかろうかと存じます。

鬼子母神様散策

さて、話を鬼子母神様に戻します。

本來、鬼子母神様の鬼の字は一画目が無い「角の無い鬼の字」でありますが、コンピューターの文字列の中にその字が無かったので常用文字の「鬼」を使わせて戴きます。

惡しからずご了承くだされゝばと存じます…。

 

本堂をお參りした後は境内を見て廻ります。

境内のお稲荷様

古來、この地はお稲荷様の森として存在しており、そこに鬼子母神様がやって來た形になりますが、この稲荷堂にも當然お參りして行きます。

大木の幹

鳥居の脇には大木の幹と思われる物が轉がっておりました。

これだけの木に育つのは途方も無い時間がかかるものです。

大公孫樹

ご神木となっている大公孫樹。樹齢700年程、幹廻り約11米、高さ33米の巨木です。

結界となっている御幣から少し離れた位置より憚りを以って撮影致します。

勿論、柏手を打ち、深く禮をするのを忘れずに…。

 

木は紅葉したての様でまだ青さが残っておりましたが、この黄色と緑のグラデーションを愉しめるのはこの時ばかり。

木の上の方から徐々に色附いているその様は恰も天から黄色い葉の紅葉がこのご神木に降りかかるが如き色合いでございます。そう云うものを観られるにつけ「これはこれで良い」のです。

懐かしい駄菓子屋さん

この後、茶店で名物の「おせん団子」を頂戴した後、駄菓子屋さんで二つ三つお菓子を賈って境内を後に致しました。

今と昔が同居する町

さてその帰路、東池袋附近の町並みでありますが、この様に高層マンションの立ち並ぶ一角に昔乍らのお寺が混在しております。

こうした最先端の現代社會と傳統的な歴史ある一角が同じ空間で調和している所が今や日本の美しさの一つと言えるのではなかろうかと存じます。

 

本當は帰り道を間違えて遠廻りになってしまったのですが、こう云う美しい對比の風景に出會えた辺り、やはり「これはこれで良い」のであります。

 

更に帰り道途中で喫茶店に入り、珈琲などを注文。

端っこの小さなテーブルの席しか空いていなかったのでありますが…

窓際の小さな席

廣いテーブル席は埋まってしまっていたのでありますが、窓際で外を眺め乍らの珈琲はまた格別。

端っこと云う事だけあって少々窮屈ではありますが静かに自分の珈琲タイムを愉しめます。

好物のチョコレートケーキが品切れでありましたが代わりにモンブランを注文。

秋なので栗にちなんだ甘味もまた旨し。

そうです。少々希望通りにはなりませんでしたが「これはこれで良い」のです。

 

家路について一息入れゝば、先程迄の曇天が晴れて秋の空に美しい雲が流れていきます。

こうした情景を一枚寫眞に納めて西日の差しかかる空を眺めて、今日「これはこれで良い」と思うのでありました。

空の間の架線がその高さを表わします

嗚呼この日一日が自分の100%でなくとも、それを否定せぬところに樂しいお一人様の素晴らしい一日が在るのであります。

めでたし めでたし

一日の終わりにこう思える事こそが充實した日々を過ごす秘訣かと存じます。

何もかもが自分の思い通りとなる事など、ほゞ有り得ぬ事です。

そうした時に別のものが舞い込んで來ようとも「これはこれで良い」と思える事が豊かな時間の要点かと存じます。

余談

さて氣附けば11月も終わりに差し掛かり、今日は11月29日。

これを称して「良い肉の日」であります。

note.com

例年この様にステーキなどを焼いておりましたが、今年は鳥渡献立を変えて鶏肉のタジン鍋などを作ってみました。

詳細は後日…

豪勢なステーキも良いのですが、これもまた旨し。

即ち「これはこれで良い」のであります。

そう思える心境、大事にしたいものです。

 

オール1の良い日

今日は11月11日。

一年で最も多くの1が附く日にちであります。

然して11を「良い」と讀みますれば、良いが2つ。

折角1年に1度の事ですので今日と云う日を「良い日」と致しましょう。

11月11日に…

自作の日めくりも綺麗どころ揃い

今日はオリヂナルキャラクターの日めくりが丁度全部女性になったのであります。

折しも仕事が入ってしまい休日出勤でありましたが、こうした機會を樂しむのもまた一興であります。

 

この日めくりは月と日に依ってこの様に女性が揃ったりキャラクターの向きが揃ったり、衣装が揃ったりと月に数度は何かが揃う様に出來ておるのです。

この些細な「揃い」を樂しむと出勤する際に玄關に掛けてある日めくりを見るだけで少々の清涼を得られるものであります。

 

今日は1が4つ並ぶのを視認するに當たり、鳥渡だけ氣持ちも樂しげになるものでした。

この鳥渡した事の積み重ねが或いは日々の享楽を得る原資になり得るのではなかろうかと存じます。

1は始まり

今日は自分で勝手に「良い日」と決めたので、何かこう特別な事を致そうと思った次第。

仕事から帰って參りましたるところ、オモムロに衣類ケースを開けて衣替えなど致しました。

11月も半ばに差し掛かろうとしているのに未だに夏服で活動しております。

今年は本當に異常な氣候であります。

しかし思い出したかの様に寒さも増して參りましたので、冬服を出すには丁度良い頃合いではなかろうかと存じます。

 

然して衣替えもこの「良い日」に行うのであるからして1と云う始まりの数の並ぶ日に謂わば「驗担ぎ」の様に行うのでありました。

縁起の良い事を

古來、日本人にはこの様に「驗を担ぐ」と云う文化があります。

信じるか否かは人それぞれでありますが、こう云うのは程々に愉しむと日々が意外と面白くなるものだと思います。

迷信と捨てきってしまうのは簡單ですが鳥渡だけ自分なりに愉しむのもまた面白いものです。

 

私はこう見えても非常に面倒くさがり屋なので或るきっかけが無いとなかなか動かないところがあります。

衣替えも然りであります。

 

「いつやるの?後でしょ!」

…先延ばしは、よくある事です。

 

そうした時に、おあつらえ向きにやって來た11月11日。

普段、後でやっても結果が同じと明らかな事はギリギリまで先延ばしにする惡しき習慣のある私でも何か捨て置けない好機が到來すると、すかさず動き出す習性があります。

このメリハリが或いは自由氣儘なお一人様の生活に於いて大事なのかもしれません。

 

どうせ、いつかやるのですから自分にとって樂しい氣分の時にやるのが私の「ポリシィ」なのであります。

その好機がまさに今日と云う日だったのであります。

ふぃふぃふぃふぃふゅ~~~~~(汗の出る音)

 

 

 

<記事全文1111文字也!!>

特別な場所の事・後篇

私はどうも旅行等に行くと何故かどうでも良い様な道とか何でもない場所をよく寫眞に納める様なのです。

謎の寫眞

よく一緒に旅行に行った友達と現地で撮った画像をシェアするのですが、私の画像にはみんながよく撮る様な有名な観光地の他にこうした「何でもない場所」が幾つもあり友人からは「どうしてこんな場所撮るの?」と疑問に思われた事もしばしばあります。

 

勿論名所や観光地の寫眞も撮るのですが、そう云う寫眞は謂わば誰でも撮る様なもので「どこにでもある寫眞」に思えるのであります。

旅の一コマ

前回、自分にとって特別な場所の事を書きましたが、私はどうも至る所にそれがありそうなのです。

旅行は勿論、近所を散歩に行っても、何故かこう云う寫眞を澤山撮るのであります。

何でもない場所

別にそこが何か有名でもなければ町のごくありふれた風景なのでありますが、ふと見ると立ち止まって何やら思うところがあるみたいなのです。

何をどう思っているのかは自分でもよく解りませんが寫眞を撮る以上は何かの感性に訴えるものがあるのではなかろうかと存じます。

氣が附けば「特別な場所」

こうした場所には何か自分にとっての特別なものがあるのかもしれません。

故にこの日常ふと通りかかった色々な場所が自分にとっての「特別な場所」になり得るのかもしれないのです。

只の道路です

勿論、こうした場所は初めて訪れる所ばかりです。

そして單に視界に入る風景ではなく「その場全軆」が何やら居心地が良かったり、或いはどこか懐かしかったりと不思議な感覺がするのであります。

田んぼとあぜ道

斯くの如く、氣が附けば色々な場所が「特別な場所」に思えてくるのであります。

何でもない風景で癒される

よく非日常を感じたくて旅行に行かれる方は多いかと存じます。

勿論、私もそうです。旅の空はその非日常から心を躍動させるものです。

しかし、日常の風景の中にも實はそれが色々な場所に紛れ込んでいるのではなかろうかと存じます。

ふと見上げれば不思議な光景

こうしたものに氣附けると何かと生きづらい世の中に在っても心が和み、色々に癒されるものだと思います。

これ即ち、幸せと呼べるものではなかろうかと存じます。

風が通り抜ける小路

そう考えると色々な場所で何やら特別な感じを持てるのであれば、その分「何でもない場所」でもより多くの幸せを感じる事が出來るのかもしれません。

いつか海で撮った想い出の一枚

これが多幸感を持って生きると云う事なのかもしれません。

世の中には色々に厭な事で溢れかえっていますが、そんな中でも氣附きにくい場所で或いは気持ちを癒せるのかもしれません。

そこには何かと充實した日々を過ごすヒントが隠されている事でしょう。

今日もどこかで「特別な場所」を

まだ見ぬ地にもこうした場所は幾らでもあるでしょう。

無論、近所でも探してみれば色々と見附かる筈です。

何氣ない散歩でも日々の移動でも何でも良いのでふと目に入った景色から何か特別なものを感じられる様にするとそれだけで毎日が樂しくなるものだと思います。

それもまた「氣儘なお一人様」を満喫する一つの方法なのでしょう。

續く…

 

特別な場所の事

はや彼岸も過ぎぬれば9月も愈々御終いになるにつけ秋は尚遠く、残暑の感は未だ強き事と思へる今日この頃でありますが、皆様如何お過ごしでしょうか。

 

さて、漸くの事でこのブログの記事も當記事を以って123番目と相成りましてございます。

この記念すべき数字の記事に斯くは表題の件を執筆する次第。

今回は私の大事なものにつきまして少々述べていくのであります。

特別な場所とは

是即ち讀んで字の如き意味にございますが「自分にとって何か特別の感情を思い起こす場所」と致している次第でございます。

それは多分に「思い出のある場所」「自分の落ち着ける空間」或いは「深層心理に在る景色」等色々にございますが、今日ではこれがあると思いもよらぬ助けとなる事がしばしばある様に思えます。

 

身近な例では何かで疲れた時や氣持ちをリフレッシュしたい時等に、その場所に行くと特に効果的であり不思議な力が湧いてくる事があるのです。

そうした場所を持つ事が幸福な日々を送る一つの方法なのかもしれないと思わずにはいられません。

「特別な場所」へ行こう

私にも一丁前にそうした場所はあります。

その多くは「昔からの思い出の多い場所」でありますが、しばしばそこを訪れる事があります。

その度に心身の疲れの癒える心地を覺えるのであります。

思い出の場所

これはその内の一つ。

千葉縣某所でございますが、私の思い出の場所であり自分にとっての「特別な場所」なのです。

 

子供の頃によくここで遊びました。家族旅行で毎年の様に來ていた場所です。

その樂しかった思い出がこの場所に來るだけで鮮明に思い出すのです。

今も當時と変わらぬ場所が在り、まるで時間が止まったかの様な錯覺がして恰も懐かしい昔へ戻って來た様な氣さえ致します。

不思議な感覺に見舞われる場所

ただそれは單に懐かしいと云うだけではなく、色々に不思議な感情を抱くものであります。

それは時を重ねる毎に強くなるもので懐かしさと非常に似てはいるのですが、それとはまた違う心の安らぎを覺えるのであります。

その空間の全てが自分の中を突き抜けていく

視覺によるものだけではなく、その空間の全て、匂い、音、空氣、凡そそこに在るもの全てが自分にとって特別に思えるのです。

それはひとえに樂しかった昔を懐かしむ心に密接に關係しているのかもしれませんが「この場所にしか無い何か」を感じている事に他ならぬと思います。

それを感じ取る事が非常に重要な事なのかもしれません。

あの時から今日までずっと存在していたのに忘れていた場所

この場所は今夏久々に訪れてみたのでありますが、遠い昔にお別れをしてから随分長い間、忘れ去ってしまっていた場所でもあります。

それは即ち一時的ではありますが自分の中から抹消してしまった場所である事に変わりません。

しかし、その場所は現にこうして今迄存在し續けていたのです。

それもほとんど姿を変えていない場所もあります。

そこへ身を置く刹那、自分の中で失われていた場所が蘇ってくるのです。

この瞬間に不思議な感覺を覺えます。

戻って來た

少々大袈裟かもしれませんが、ふと二度と會えなくなった大切な人が突然戻って來たかの様な形容が相応しかろうと存じます。

そう、私にとって特別な場所とは斯くの如くかけがえのない存在であるのです。

二度と見る事の出來ないもの

しかし乍ら、中にはとうの昔に姿を消してしまった場所も幾つかあります。

そしてそこはもう、どんな事をしても實際に立ち入る事が絶對に出來ぬものなのです。

数年前に取り壊された公園

これは近所に嘗て存在した公園です。

ここも子供時代の思い出が澤山詰まった「特別な場所」でした。

残念乍ら今は存在していません。この場所には「超ハイカラな分譲マンション」が建っています。

在りし日の景色をキャメラに納めていたのでありますが、時間旅行が出來ぬ限り、もうこれはどんな事をしてもこの景色のここに降り立つ事は絶對に出來ません。

 

しかし現に存在しなくても心に残す事は出來ます。

それを以って時々思い出してみると、少々寂しくもありますが不思議な温かさに満ちているものだと思います。

たとえもう存在しなくてもこの「特別な場所」は間違い無く在るのです。

時間と空間

高級な酒の様に「特別な場所」とは時間が精製するものなのかもしれません。

初めて訪れたその時は然程ではなくても時を經ると違った風に感じる事は往々にしてあります。

これがこの「特別な場所」の妙味ではなかろうかと存じます。

子供の頃によく遊んだ場所

例えばこの場所などは至って普遍的な公園です。何ら特殊な部分は見當たりません。

しかし自分だけの時間の流れがこの場所を私にとっての「特別な場所」にしたのです。

不思議な場所

また、一目見て忘れ難き場所も當然あります。

この時に感じた或る種の「インスピレヰション」と云うものもまた時を經ると不思議な味わいを持つものでございます。

説明出來ない何かを感じた場所

これはなかなか人に説明するのが困難なものです。

自分にしか持ち合わせていない感覺や感受性が大きく影響しているのだと思います。

明確な記憶でなくとも、自分にとってどこかに何らかの形で存在し續けた場所なのかもしれません。

自分だけの寶物に

これら「特別な場所」は観光案内等に掲載されている所もありますが、多くの場合そこから不思議な感受性を得られるのは自分と(…と、それに關係した一部の人物)だけです。

自分だけにしかない時の流れや出來事があるからして「特別な場所」たり得るのだと思います。

従って自分以外の者にとっては何ら特別でない場所である事もしばしばあります。

只の道路です

この何の変哲の無い道路ですら私にとっては「特別な場所」なのです。

詳しく申せば画像向かって右側の駐車場が昔、祖父と祖母が住んでいた家だったからです。

 

この様に人によってこの「特別な場所」とは十人十色でございまして、様々な所に様々な人の「特別な場所」が存在しているのだと思います。

そしてそこから感じ取るものも人それぞれです。

 

しかしそれは須らく「自分にとって素敵な場所」でありたいものです。

それは出來るだけ樂しく、そして素晴らしい思い出の在る場所、乃至不思議な作用で自分の氣持ちが休まる何かが存在する場所である事が非常に望ましいのです。

 

然して、そう云う場所を1つでも持っている事はとても幸せな事だと思うのであります。

そこに赴けば確かに今も在る場所であれば尚の事です。

 

そうしたものはたとえ日常どんな些細な場所であったとしても大切に思い續けていきたいものだと思います。

いつかそこが無くなってしまっても自分にとって何か特別な時間が過ぎていったのであれば、またその時の流れを愉しむ事も出來ましょう。

 

イマドキは人々の心はどんどん荒み、また貧しくなっていくものです。

そんな中を生きていかねばならない身の上でありますれば、この「特別な場所」が何かの役に立つ時があるのだと思います。

それは恰も、かの有名なゲームの様に…

後半へ~續く!

オリヂナル甘酒作り

前回の記事にて、この夏の厳しい暑さを乗り切るために甘酒を愛飲している旨を書きました。

 

この夏はこれで乗り切る - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)

 

この折は市販の甘酒を賈って飲んでおりましたがこの程、酒粕を賈って自作するに至りました。

そして色々に鋭意研究中でありましたが、遂にオリヂナルの甘酒を完成させたのでありました。

製作工程

〽かぱっぱ♪るっぱっぱ♪

まずは何と言っても酒粕です。

勿論國産。かの黄桜です。

名脇役の皆さん

そして味附けに使う材料一式です。

通常は砂糖を使うところでありますが、ここでは沖縄産の黒砂糖の他にカナダ産の蜂蜜、そしてクエン酸を使います。

どれも疲勞恢復に効果のある物ばかりです。

練れば練る程、色が変わらないけど………美味いっ!!

まずは酒粕に少量のお湯を加えてよく練り合わせます。

そのままお湯に溶かそうとするとダマになってしまうので滑らかになる迄こうして練っていきます。

お湯を加えて溶かす

そこへお湯約700ml程を加えて弱火で加熱し乍ら酒粕を溶かしていきます。

蜂蜜を投入

酒粕が概ね溶けたら蜂蜜約80グラムを加えてよく溶きます。

蜂蜜が解けたら砂糖大匙3~4杯とクエン酸小匙1杯程度を加えます。

弱火で煮詰める

あとはよく混ぜ乍ら弱火でじっくりと煮ていきます。

材料を完全によく溶かすのです。

決して急騰させずにじっくりと熱を加えていくのが美味しく仕上げるコツの様です。

ラベル作り

その間にラベルを作ります。

カレンダーの裏にマジックで書いた、ごく簡單な物です。

瓶に入れて完成

ひと煮立ちさせ、粗熱が取れたら一寸お洒落な瓶に入れてラベルを貼附ければ完成です。

折角なので、こう云うところに少々手を加えてみると面白いのです。

 

この瓶は戴き物の黒糖焼酎が入っていた物です。

こう云うのは洗って再利用すると、なかなかに面白く便利なのです。

特徴

このオリジナル甘酒の特徴は、まずその風味にあります。

普通の甘酒と異なり酸味が効いているカルピスの様な甘酸っぱい味が特徴です。

 

強いて言えば、カルピスの日本酒割りの様な感じです。

勿論甘酒なのでアルコールは入っておりません。

夏の風物詩と共に…

冷蔵庫でよく冷やして戴きます。

折角なので心太と梨を一緒に出しました。

ちなみに私は心太は黒酢からし派です。

江戸の昔のファイト一發!!

暑い日にグビっと一杯やれば氣分もスッキリ、軆もシャキっとします。

夏に必要なのは榮養と水分と風情なのであります。

 

酒粕は發酵酵母をはじめとして蛋白質アミノ酸、ビタミン類の榮養に富んでいます。

しかも酒粕を使った甘酒作りは比較的容易であり、鍋1つで手輕に愉しむ事が出來ます。

更に各々工夫を凝らせばより巾廣くオリジナルの甘酒を作る事が出來るかと存じます。

 

疲勞、ストレスの多い現代社會だからこそ、酒粕や甘酒の魅力が今一度見直されるべきなのかもしれません。

クエン酸について

この甘酒作りに使ったクエン酸は以前、牛乳を乳酸菌と一緒に煮詰めて「カルピスもどき」を作った際や戰時中の史料からヒントを得たオリジナルカクテル「航空元氣酒」を作った際に使っていた物です。

疲勞恢復に効果が有り、蜂蜜や砂糖と混ぜて水に溶かすだけで即席の特製ジュースが出來るのです。

その他お掃除の際に油汚れを落とす用途でも拝借した事があります。

戰時中の榮養ドリンク

鳥渡ひと休みに元氣酒! - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)

 

何かとお一人様の生活を支えてきた、有ると便利なスーパー酸味料です。

食用の物は藥局やドラッグストアで手輕に入手出來ます。

私も大瓶で賈って、いつもお世話になっております。

余談

以上、記事の内容とは全く關係の無い事でありますが、實は今日8月18日は「私のお生まれあそばした日」でございまして、これを称して「誕生日」と言うのであります。

おかげ様で今日迄生きて參りました。

 

〽私は今日迄生きてきました♪

明日からもこうして生きていくだろうと~♪

 

…とか歌いつゝ、クウラ様の効いた部屋で眠りに就く事に致します。

この誕生日に際し末筆ではございますが、當ブログをご覧になってくださる方々に深く感謝を申し上げたき次第でございます。

どうもありがとうございました。

お世話になった皆様へ

 

この夏はこれで乗り切る

はや7月も過ぎぬれば盛夏も愈々本番になりにける今日この頃ですが今年はこの尋常ではない暑さに、いさゝか參っております。

ここ数年で一番の酷暑ではなかろうかと存じますが、テレビ等では「殺人的猛暑」とか形容されている程でございます。

どうぞ皆様に於かれましては熱中症等充分にお氣を附けくだされゝばと存じます。

 

さてそんな暑さ厳しき折、毎年の事ですが夏を乗り切る為には少々工夫が必要でございます。

單に冷房を使えば良いと云うものでもない様であります。

クウラ様は暑さをしのぐ手段であると同時に軆調を崩す原因にもなるまさに「諸刃の劔」なのです。

クウラ様!!

この時期に活躍する自作の團扇には冷房を使い過ぎぬ様に戒めを揮毫しております。

花のお江戸の榮養ドリンク

兎に角、夏バテを防ぐ為に日頃の食生活を注意せしめたるところでありますが、最近になって殊更重寶している或る飲み物がございます。

それがこちらであります。

よく冷えた甘酒

暑さで參った時はこれを湯呑に一杯グビっとやると結構シャキっとするのであります。

私は昔から榮養ドリンクの類にお世話になっていたのですが、アレもアレで常用するのはあまり得策ではない様です。

殊に近年台頭してきた「エナジードリンク」の類は注意して服用せねばカフェインの過剰摂取になりかねないので、これに依存せぬ様に心掛けております。

 

そんな折に頼りになるのがこの甘酒でございます。

江戸時代は夏の風物詩であり、茶店や甘酒賣りが出すこの甘酒が人々に大人氣でございました。

 

時を隔てた現代でも、この甘酒は素晴らしく有用な夏の活力源なのであります。

甘酒今昔

甘酒は日本の傳統的な飲み物でありまして、古くは古墳時代にその起源を見る事が出來ます。

庶民にも氣輕に飲める様になったのは近世になってからであり、榮養豊富な甘酒は軆力恢復にうってつけであり、幕府は誰でも飲めて庶民の健康を守る為に1杯4文(現在価價で約100圓)に價段を抑えていた位でした。

また武士の内職として甘酒作りが行われていたとの記録も残っている様です。

 

その榮養成分は点滴と酷似しており吸収も早く、「飲む点滴」とも呼ばれている位です。

特にブドウ糖は朝の目覺めをスッキリとしてくれますので寝起きの朝一に冷蔵庫から取り出して1杯やると、これが非常にスッキリするのであります。

 

 

今は市販品(勿論國産)に頼っておりますが、今後は酒粕を購入の上、自作してオリジナルの甘酒を作ってみたいと目下鋭意研究中であります!

この樂しみがたまりません。

一つの物事で澤山愉しむのが、お一人様の極意!

さて、本日の夕食はニンニクたっぷりのポークステーキでした。

じゅーじゅーじゅー…!

鋳物のステーキ皿を使うと肉も一段と美味しく焼き上がります。

肉は塩・胡椒のみのシンプルな下味ですが、隠し味として密かに育てているローズマリーを香り附けに使います。

スタミナを附けよう!

ステーキはこうして氣取って食べるのが愉しみと云うものです。

夏の風情を感じ乍ら…

暮れ行く夕日に耳を澄ませば、蝉と風鈴の音。

蚊取り線香の香りも相まって遥かな遠い日々の懐かしさがこみ上げてきます。

暑い暑いと厭がらず、折角の夏を大いに愉しみたく思っている次第でございます。

おっと!せーのっ…!!

軆力を附けて明日も頑張りましょう…!!

夏はスタミナが命です!