一人を楽しむブログ

孤独ならぬ御一人様を愉しむ為の備忘録。

特別な時間の味わい方

お題「わたしの癒やし」

お題「気分転換」

お題「リラックス法」

お題「ささやかな幸せ」

 

昨夜はしっかりと…

昨夜の事、私も例に漏れず皆既月食を見物しておりました。

最後に皆既月食を見たのは4年前になります。母を亡くす少し前の事ですが一緒に冬の夜空に月食を見ておりました。

今回もそう滅多に見られるものではないのでじっくりと見る事に致しました。

 

道行く人も足を止めて月を見上げておられましたが、大抵の人は一目見たらもう飽きてしまうのか見るのを止めてしまうのです。

結局は数年に一度見られるか否かと云うものよりも手元のスマートフォンの方が大事な様です。

味わいはゆっくりと…

その昔「ゆっくりと…、味わいたいね。このヨーグルト…」と云う賣り文句でテレビのコマーシャルをやっていた明治乳業のヨーグルトが有りましたが、この「ゆっくりと…」と云うのがイマドキは難しい様です。

いつもどこでも何かに追われて過ごしている様なものなので、何かを「ゆっくりと」とはなかなかいかない様であります。

 

現代人がストレスを溜めてしまう一つの原因である事は容易に想像出來るのでありますが、人々をそう云う場に陥れたのもまた社會の大きな汚点であると考えております。

 

しかしこう云う日常であるからして、私は「ゆっくりとするやり方」を日々追究しているのであります。

私とてそう何度も「ゆっくりと」出來ない身の上でございますので、数少ない機會を絶対に見逃さない様に日々を過ごす事を意識しております。

小さな樂しみも見逃さない取組み

「量より質」と云う言葉がありますが、そう何度も無いから「特別な時間」なのだと思います。

しかし量的に絶對数が無い訳でもないのではなかろうかと存じます。

 

愉しむチャンスを見逃すな! - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)

 

例えば過去にこの様な出來事がございましたが「何かの癒し」を求めているのであれば日常に有る小さな樂しみを見逃さない様にする事がまず第一かと思います。

つまりは「特別な時間」とは自分で作るものだと言うところであります。

 

實は毎日のごく氣附き難い部分の多くにそうした「特別な時間」と云うのが轉がっているものでございまして、それに氣附く事が出來た時こそ幸せなのだと思います。

特別な時間を見附けたら…

そうなったらもうこっちのものです。

ほんの数分~数十分でも良いので、何か仕掛かっている事を一旦忘れてその「特別な時間」だけに集中する事が肝要かと存じます。

何かに氣を取られてい乍らにして物事を樂しむのは土台無理な事です。

強いて言えば、スポーツ選手が自分の種目に集中せず将來自分の葬式をどうやってあげようか…と考え乍ら競技をしている様なものだと思っております。

ほんの束の間とは言っても1分1秒を争う場面でない限り、いつもより多めに時間を割いてそう云う瞬間を味わう事が「特別な時間の味わい方」だと思っております。

 

珈琲の時間 - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)

 

例えば過去にこんな事がございました。

鳥渡一服する時も、色々な事を忘れてそれを愉しむ事に集中すると存外樂しいものです。

何も何時間にも亘ってと云う訳ではありません。時間にすると約15分~20分位です。

その15分~20分の間をどうやって作り出すかは各々の事情にも左右されるかと存じますが、一日の内にほんのそれだけでも時間を作るだけで毎日が違ってくるものだと思います。

味わいは反芻して

「特別な時間」と云うのは過ごして終わりではないところが良いのです。

兎に角、愉しむ以上は少ない時間の中で最大限に樂しまなければなりません。

それには或る程度の要領が必要ですが、その場で愉しんでいるもののどんな些細な事でも「特別な時間の思い出」として軆驗していると云う自覺を常に持ち、記憶しておくことに集中する事がコツかと思います。

 

昨夜の皆既月食は實にその好例でした。

事前から取り沙汰されておりましたし、何より目立つ出來事なのでその樂しみを見附けるのは比較的容易です。

あとはその事實を如何に愉しむかの技術を磨けば完璧なのです。

神秘的な瞬間

いつもは見ない赤い月。

夜空にその赤くて丸い一際目立つ天軆が浮かんでいるとまるで『宇宙戦艦ヤマト』に出てくる赤い地球みたいな感じです。

そう云う取るに足らない感想でも良いので自分なりに耽ってみる事です。

何よりも貴重な瞬間に立ち會えている事の實感を持ち、それが出來ている事實に感謝すると味わいもひとしおです。

その瞬間を忘れない様によく見て何度も思い返してみる事です。

その時では特に何でもなくても、時間が經つと味わいのある酒が出來るが如く、良いものが残って行く様に思えます。

 

或いはそれが幸せと云うものかもしれません。

その幸せな「特別な時間」を忘れない様に味わう事が私の日々を樂しく過ごす秘訣かと勝手に思い込んでおるのでございます。

やあ、ぼくしあわせうさぎ…