私は基本的に床に座る生活習慣なのであり、椅子に座って生活する様式ではないのです。
しかし乍ら時としてそう云う生活習慣が恋しくなるのも事實でございまして、時折部屋に机を用意して椅子に腰掛ける事にしております。
但し机と云う物は非常に大きな物でございまして、一度設置してしまうと容易に撤去等が出來ない不便さがあるものでございます。
通常であれば常に部屋に設置しておく、謂わば非流動性の家具と云う感じで考えております。
こう見えても同じ生活環境に長く居ると飽きてしまう性分なもので、時機に応じて頻繁に部屋を作り替えているのでございますれば机も出したり引っ込めたりと云った事を繰り返しております。
そこで、この嵩張る机を如何にせんと欲するのであります。
必要な時だけ組み立てる即席机
考えた方法と致しまして机が必要になったらその都度組み立てて、不要な時は部材をどこかに纏めて保管しておく、乃至別な物に流用すると云う事を致しております。
つまり、プレハブ建築の如く必要に応じて即席で造る仮設の机を用いているのであります。
殊更に賃貸物件に居住している身の上と致しましては、この方法は部屋を傷める心配も無く氣を附けて使えば便利な物でございます。
即席机の作り方
まず、以下に用意する物がございます。
・同じ高さに面板を揃えた棚(高さが自由に変えられるワイヤーラック等が便利です)…2基
・伸縮可能な物干し竿…3本位
・約180mmに切った910mm巾の3mmベニヤ…サブロク板(910×1820のサイズ)1枚分
※輕量であれば平らなお風呂のフタでも代用出來るかと存じます
以上。
まず、この様に2つの棚を任意の間隔で置きます。
あまり間隔が長くなってしまうと強度が劣るので長くしても概ね2米以内が宜しかろうと存じます。
この棚は日常で使っているので當然物が載っていますが構いません。
2つの棚はお互いに同じ高さに面板を揃えておきます。
そこへこの様に物干し竿を渡します。
伸縮可能の物干し竿であれば机の長さも自由に設定出來ます。
竿は多い程丈夫になりますが、あまり多過ぎると収納に困るので私は3本としております。
最後にベニヤ板を物干し竿の上に置けば出來上がりです。
私は3mmベニヤを使っておりますが、強度が不安ならば厚みのある物を使えば宜しかろうと存じますが、あまり分厚い物だと重量が嵩んでしまいかえって耐久性が劣ってしまいます。
このまゝでは味氣無いので上にテーブルクロスや木目調のインテリアシートを敷くと良いでしょう。
特長
一見すると粗末な代物に見えますが、コレがなかなか便利で応用次第では色々な家具の代用となります。
勿論、物干し竿を通す位置さえ開けておけば棚には物を載せる事も出來ます。
まず、棚の面板の分、机の高さが自由に選べると云う事が挙げられます。
低くすればお膳の様になり、高くすれば立ち呑みのハイカウンターの様になります。
勿論、複数の段を利用して上圖の如く多段式にする事も出來ます。
以前はこの方法で一人用のミニ立ち呑みスペースを部屋内に作っていたのですが、ここで呑む帰宅時の一杯がまた何とも美味なのです。
實用例
まずは何度か樂しんでは解軆している「バーカウンター」にしております。
部屋にこう云うスペースがあると毎日の仕事上がりがとても樂しくなります。
殊に最近は外に呑みにも行けないのでこうして「おうち時間」を過ごすのも惡くないものです。
ベニヤ板の上に木目調のインテリアシートを置いておりますが、調度品を工夫すれば自分だけのお店の様な雰囲氣を愉しむ事が出來ます。
机の下はデッドスペースとなりますが、こうしてカーテンを附けて見えなくすれば収納スペースになります。
しかし、この場所すら樂しみの可能性が廣がっているのです。
この様にして遊べます。
寝床と兼用すると限られた面積の部屋も廣く使う事が出來るでしょう。
胎内回帰と申しますか、こう云う狭い空間が結構好きなのです。
また、この様に面板の巾を小さくすれば壁面にこうしたラックの様な物を拵える事も出來ます。
酒の置き場に困ってきたらしばしばこれをやります。
応用次第で使い方は様々
斯くの如く、その使い道は応用次第で様々であります。
机の大きさ、巾、高さも自由自在でございます。
工夫すれば机に留まらない物にする事も不可能ではないかもしれません。
この物干し竿とベニヤ板は使わない時は部屋の隅に纏めて立て掛ける等して収納出來ますし、持っていると何かと色々な事に使えて便利なのであります。
ベニヤ板と物干し竿はこの様に夏場にバルコニーで食事を愉しむ際に使っております。
物干し竿は机にならない時もこうして部屋内で活用しております。
時期によって色々に流用出來るところが便利であり且つスマートなのであります。
ちなみに今現在はこうして大画面のテレビを置いてテレビ臺兼テーブルとして愉しんでおります。
丁度テレビが窓の様になり、ここに様々な景色を映し出して愉しむ事が出來ます。
過去の參考記事↓
有ると便利な物干し竿 - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)
たった一人の貸切BAR - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)
珈琲の時間 - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)
おうちで開放式B寝台 - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)
最後にご注意
これはあくまでも「仮設」でありますれば建設足場の様な物です。
當然、強度は普通の机と比べて大きく劣りますし掛けられる負荷も限られます。
特に机の端に加重を掛けると面板が外れてしまい危險です。
また重量過多による崩落が最も怖いので、もし万一これをお試しになる場合はなるべく負荷の掛からない様に各自工夫してください。
例によってあくまでも自己責任に於いてお樂しみ戴けばと思います…。
あなあなかしこ。