お題「#おうち時間」
連休も明け、愈々日常の日々が戻って來る様でありますが、しかし乍らまだ當分は傳染病の影響で自室で過ごす時間も多くなる事が豫想されます。
然してこう云う時に大切にしているのが「お茶の時間」と云うものであります。
以前「電車ごっこ」の折に記したが如く自分の部屋で過ごす内では必ずと言って良い程、お茶乃至珈琲を愉しんでいるのであります。
それはさしずめ「喫茶店ごっこ」とも云うべき過ごし方でございましょう。
自室の喫茶店
以前拵えた自室の「バーカウンター」でありますが、昼間は「カフェコーナー」になるのであります。
静かな午后のひとときをお氣に入りの音楽と共に安らぎの時間を過ごすのであります。
珈琲は豆から挽いて淹れる事にしております。
複数種の豆を常備しておいて、その時の氣分に依って異なる風味のものを選んでおります。
時には自分でブレンドしてオリジナルの味わいを愉しんでいるのであります。
豆は方々から入手した物でありましてその所々の個性を味わっております。
この豆の入れ物は全て缶詰や缶飲料の空き缶を再利用した物でありますが、ラベル等を作って少々手を加える事に依って中々にお洒落な入れ物になります。
そこでいつもお世話になるのが、このコーヒーメーカー。ミルも附いていて重宝致しております。
パナソニックではなく「ナショナル製」であるところがミソ。
見れば昭和57年製。まだまだ現役であります。
この歴史有る機械で淹れる珈琲は格別であります。
ドリップで飲むのが多いのですが時としてこの様に「フレンチプレス」を使って淹れる事が有ります。
來客時でも對応出來る大容量サイズ。
珈琲の油分も味わう事の出來るこの方法はお氣に入りであり、時々こうして変わった事をする事に依り日々の非日常を愉しんでおります。
お茶請けも自分の好みの物を出すとまた格別であります。
基本的に珈琲はブラックで飲むのですが、こうして色々に味わっております。
生クリームをフロートしてウィンナーコーヒーにしたり、シナモンやチョコシロップを加えてみたりと自分だけの愉しみ方は眞に無限大であります。
夜も營業中
最近はあまりお店でも見かけなくなりましたが「カフェロワイヤル」なぞを樂しんだりしております。
幻想的な青い炎、部屋に満ちるブランデーの香りと口いっぱいに廣がるほのかな甘み…。
静かな音樂と共に過ごす贅沢なひと時であります。
お部屋は自分だけの行きつけのお店
外出自粛に營業自粛と連休を明けてもまだ當分はこうした不自由を強いられそうでありますが、文句を言って不満を燻らせるのではなく、少々手間でも自分なりに工夫して愉しむ事に因って豊かな時間を得られる機會と見る事も出來ます。
いつもいつも心を豊かに過ごしたいと願っております。
こうしたひとときが何氣無い日常の倖せを實感する一助と為り、延いては自分勝手なる理屈や独善的で狭小な正義に操られ他人様に迷惑をかける輕挙妄動を慎み、困難に負けない「内なる力」と成るのではなかろうかと思っております。
自室に居ながらにして心がウキウキするひとときを誰でも自分の手で自由に作れるのであります。
酷使を重ねた心の内を、今一度小休止させて少しだけ出來る事を見附けては實行してみるのが昨今の疲れを癒す方法の一つと存じております。
こうしたご利益も心の余裕が生まれゝばこそかも知れません…。