一人を楽しむブログ

孤独ならぬ御一人様を愉しむ為の備忘録。

私の記憶が確かならば…

お題「こだわりレシピ」

 

こう見えても時々外食をするのでありますが、その時に心掛けている事があります。

それは、氣に入った料理の味を覺えておく事であります。

 

馴染みのお店と云うのは幾つかあるのですが、自轉車に跨り、鳥渡だけ遠出をして普段は行かない地域のお店を開拓する事が好きなのであります。

そこで思いもかけぬ美味しい料理と出會う事もあります。

折角の外食ですので、こうして樂しむと良いものでございます。

旨い料理との出會いは…

もし、自分の氣に入った料理と出會えたならば、その料理の味をじっくりと味わう事に致しております。

何でもよく味わって…

そしてその料理の味を覺えるつもりで戴くのです。

時に何度か足を運んで味のポイント等を自分の舌で分析するのです。

どうやったらこの味が出せるのか……色々考えてみるのは面白いものです。

 

勿論、私は特段の技術があるわけではないので正確に分析する事など不可能です。

即ち、自分の料理の技術の範囲内で「こうやってみよう」と云うアイデアを探している様なものなのです。

お店で食べた印象に残っている味を頼りに「この料理をこう云う味附けでいってみよう!」と云う閃きの元に作ってみる事にするのです。

 

時にそれに近い物が出來上がり、時に違うけどこれはこれで良しと云った物も出來あがりますが、それは日々の料理の樂しみの内であると考えております。

記憶を頼りに作った物

今回は自轉車で凡そ15分位かけて出掛けた先に在る老夫婦の營むカレー屋さんのメニューを參考に一品作ってみました。

題して「煮込みカレー」であります。

 

カレーは煮込む物ですが、ここで言う煮込みとは居酒屋の肴でよく出てくるあの「煮込み」なのです。

試しに作ってみたところ、コレが中々の當りで遂には私の得意料理となりました。

材料

●鶏肉・野菜(ニンジン、ジャガイモ、ピーマン等)・・・適量

●豆腐・・・1丁

●カレー粉、醤油、みりん、酒、水

ローリエ・・・有れば適量

カレー粉にはいつもお世話になっております。

私は何と言ってもこの黄色い罐のカレー粉が贔屓です。

赤い罐の商品は本軆に説明書きが無く「インターネットで検索しろ」と素っ氣無い事が書かれているので賈わない事に致しております。

料理を作る時にいちいちインターネットなんて見ないものですから…。

調味料の数々

今回使った調味料です。

カレー粉以外は普通の煮込みを作る際に使う物と同じです。

要するにカレーの味附けを煮込み風にすると云ったトコロです。

作り方

1、具材を炒めて煮込む。

水はカレー粉に書かれている分量で作ります。

ここ迄は普通にカレーを作る手順と同じです。

ローリエが有れば煮込む時に入れておきます。

 

2、醤油、みりん、酒で味附けをする。

ここは煮込みを作る時の要領で味附けをします。

コツと致しましては少し薄味になる様に致します。

少しずつ調味料を加えていき、その都度味見をしてこれだと思うところで止めにします。

 

3、カレー粉を入れて煮込む

ある程度具材に味が染みてきたら火を止めてカレー粉を入れます。

カレー粉は品物に書かれている分量に従います。

(…さっと罐を見た時にすぐ分量が書かれていると便利だと思います)

あとは個々人の好みで少しずつ分量を増やしていっても良いでしょう。

カレーは個性の出る料理ですから…。

 

4、豆腐を入れて煮込む

豆腐を適當な大きさに切って入れ、弱火でコトコトと煮込みます。

 

5、出來上がり

甘辛いカレーの出來上がりです

普通のカレーであれば塩を使って味を調えるところを醤油とみりんと酒でやっているのが特徴です。

スープカレーの様に

出來上がりはスープカレーの様ですので、この様にご飯の周りにかけてみます。

お好みトッピング

お好みに依り生卵やソースなんかを入れてみるとまた一段と旨味が増します。

 

煮込みと同じく醤油やみりんで味附けをしているので少々和風の風味であるのが特徴ですが、普通のカレーには無い面白味が致します。

特に豆腐にカレーの味が附いているのがユニークでこれは中々合うものでございます。

他所の料理はアイデアがいっぱい

自分で料理を作っている以上、そのアイデアには限界があります。

そこで他所の料理、とりわけ専門業者の作る物、即ちお店の料理は實に上質なアイデアの寶庫です。

この味を眞似する事はとても難しいところでありますから、自分なりに「こうじゃないのかな?」と云うものを得られると良いものです。

折角お金を出して食べているのですからこうして一つ、「この味を再現するには…」と熟考して料理を樂しんでみるもの面白いものかと存じます。

 

自分の舌は正直です。

それに對して素直に味を考えてみると料理の巾も拡がっていくものかもしれません。

それはつまり「料理の鉄人