去る4月22日は私が本格的に一人暮らしを始めた謂わば「記念日」なのであります。
この日の夕方に瓦斯を開栓してもらい、初めての自炊をした日の事を今以て忘れておりません。
あの氣分の高揚した一瞬一瞬がとても素敵な思い出です。
一人は人生の糧
當ブログを始めるに當り「一人」と「孤獨」は似て非なるものと申しましたが、人間一人の時間を過ごす事は貴重な經驗であり、且つ贅澤であると考えております。
一人である事を以て孤獨とは言わないのであります。
従って一人暮らしを惡し様に捉える様であってはならないのだと思います。
寧ろ自分の獨力で日々の生活を營む事が出來るのはとても誇らしい事だと思います。
この数年前の4月22日、私は自分で作った夕飯を食べ、一番風呂に入り、自分だけの空間で自分だけの時間をくつろいでいたのであります。
そして静かに寝床に就き、迎えた次の日の朝にカーテンを開けて飛び込んできた朝日の眩しさを私は今でも忘れられません。
この思い出だけでも素晴らしい人生の財産ではなかろうかと存じます。
記念日にはこの献立
この素晴らしい一人暮らしの開始を記念して私は先に述べた「初めて作った夕食」と同じ献立を今年も作ってみる事に致しました。
それがこの「肉じゃが」であります。
附け合わせにナッパの辛子和え、サラダ、温泉卵、そして米焼酎に肴のチーズが附きます。
この肉じゃがと云う料理は、あらゆるものの基本と言われております。
材料を切って炒めて煮て味附けをする肉じゃがは調理の基本が學べるうってつけの料理なのです。
そこで初めての自炊はこの肉じゃがに決まったのでした。
この料理にはそんな思い出があるのです。
ちなみにコレが當時の食事風景です。
まだ家具の少ない部屋で眞新しい畳に完成したての囲炉裏で以って戴きました。
作る量も品数もあの頃に比べて増えたのは数年間の内に多少は料理の要領を掴み、成長した証とも言うべきでしょうか…。
食器も随分増えましたが焼酎の入った湯呑みは當時と同じ物です。
この特別な料理をゆっくりと味わい、樂しかったお一人様の時間をしみじみと噛みしめるのでありました。
こう云う記念日を憶えておいて年に一度、その日に合わせて特別な事を出來る範囲でやるのが樂しいお一人様生活の一つの知恵でございます。
あの頃の感動をいつまでも忘れず、且ついつでもあのワクワクした感じになれる様に過ごすのが正解だと思います。
大好きな時代劇のビデオを心ゆく迄樂しみつゝ、ゆったりと特別な食事を満喫します。
これぞ自分だけの空間の為せる樂しみでございます。
お氣に入りの湯呑みで米焼酎をロックで戴きます。
部屋が少々散らかっているのを氣にしてはいけない。
月末は忙しかったので…
そういえば、これは4月22日の話題だよね?
なんで今頃記事を書くの?
月末は忙しいのだ。
〆もあるし、聯休も控えているからな……。
ふ~~ん……。そうなんだ~~………!
…肉じゃがだって確か昨日作ったんだよねぇ?
……………。
何の問題ですか?