一人を楽しむブログ

孤独ならぬ御一人様を愉しむ為の備忘録。

知的好奇心とRPGツクール

以前、少しだけRPGツクールについての記事を載せましたが、日々密かにゲーム作りを樂しんでおります。

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相も変わらずイマドキ流行りそうにない世界観の物語…。

ノンファンタジー、イケメン・美少女不在、氣障な決め台詞等皆無のゲームです。

一応は制作をしているつもりでありますが、ゲームそのものは到底完成せぬものと思っております。

何分にもシナリオからグラフィックやらイベントの打ち込みやらデバッグ作業まで諸々の全工程を一素人である私一人で、それも日々の生活の合間合間にやっているものですから進捗は極めて遅いのです。

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ゲーム内はどうでも良いものに注力していたりしています…。

私にとってこのツクールとは作る事自軆を愉しむものとして考えております。

昔から何かと作る事が好きだったものでございますので、こうした趣味は大切にしたいと考えております。

ゲーム制作で最も愉しんでいる事

では一軆、何故この結果が見えぬ一見不毛な事に取り組んでいるのかと云うところでありますが、それは即ち「知らぬを知る事」であります。

 

残念乍ら私は物語の全要素を破綻無く完全なる空想に委ねるだけの知恵が無いのです。

何故ならば、そう云うものは余程の想像力と文學的知識が無ければ往々にして「中學校2年生位の思春期真っ只中の方々が考えそうなもの」に終始する事を数多の事例で知っているからです。

私は自作のゲームに於いてそう云うものをあまり好まないタチなのであります。

 

料理に例えてみると解り易いかもしれませんが、料理の作り方を知っていても良い素材が無ければ旨く出來ないのと同じ様に、良い素材が有っても作り方を知らなければ同じく良い料理は出來ないのです。

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何かと「RPG」に對してツッコミの多い作品

ましてや日本の時代劇の世界観なので、やはり或る程度は史實の日本史に基づいたものでなければならないと考えております。

出鱈目で奇天烈な日本(とされているもの)を舞台にしているゲームは数多ありますが、出来るだけそう云うものにはしたくない性分なのです。

 

そこで必要になる事は「ゲームに出てくる諸要素の實情を調べてみる」事であります。

私が最も愉しんでいるのは、まさにこれなのです。

調べる程に面白い發見をする事

物語自軆は自分で考え出しておりますが、その中に出てくるものは現實世界のそれを下敷きにしたものを考えているのです。

 

例えば、主人公達が身に附ける武器や防具の類等。

凡そのファンタジー物のゲームではハイカラな横文字を使って表現すれば何かと事が足りますが、果たしてそれが現實世界ではどの様な物であったのだろうか…。

私はそれが非常に氣になるタチなのであります。

 

刀剣類や鎧兜等、現實ではどの様な材質、特徴、使われ方であったのか…。

今はインターネットと云う色々に便利なものがあるので調べてみると様々な發見があるものでございます。

 

同時に、その世界の社會・風俗・慣習・經濟・産業・建築等、物語の舞台となる町や村についても實のところどうであったのか調べてみると中々面白いものであります。

劇中に出てくる術や魔法、或いは敵となるモンスターの類も所謂「元ネタ」を探っていくとゲームに使えそうなネタが續々出てきます。

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天然ガスでさえネタになります。

西洋風の建物を適當に配置して概ね中世欧州人の様な出で立ちの人を配置すれば事が足りるのが多くのRPGに見られる事であります。

空想の世界なので自由に描けば宜しいのですが、惡く言えば「デタラメな世界」なのです。

和風物も然りです。

日本なのか中国なのかよく解らないものがそこかしこに溢れているトンデモないものになってしまっては日本人として申し訳が立たないのであります。

 

私の考えとしてはファンタジーと現實世界とが程良く釣り合っているものが理想であり、どちらかに偏ってしまうとゲームもツマラナくなるものだと思っております。

 

従って、或る物事を制作するに當たっては先ず現實世界のそれを調べて、それを參考にして物語に巧く落とし込んでいく事を心掛けているのであります。

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現實を考えるとメタ發言も出てきます。

知識だけは無限に伸びる

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ゲーム作りの參考書

物語の下敷きとなるものは色々に有り、こうした書物で関連した事柄を知っていくのもまた面白いものです。

まさにゲームに使えそうなものばかりです。

中には信憑性に乏しい資料も有るのですが「ネタ」としては充分に通用するものも少なくありません。

それこそ小中學校の副教材から大學時代の購讀書迄、探ってみようと思えばその學問は多岐に及びます。

過去の教材も讀み返してみると改めて氣附かされる事も少なくありません。

 

たかがツクールに大仰な事であるかと存じますが、實は心理學や論理學、そして勿論数學等の知識が有った方がより面白いゲームを作れる様になるのも一つの事實なのです。

つまり「ゲームに使えそうなもの」仕入れるには格好の素材なのです。

 

イベントに於けるキャラクターの心情を心理學により現實的に考察出來る様になると表現の巾も廣がります。

論理的な思考は謎解きを考える際に便利です。

数學の知識はゲーム内の諸々の現象を疑似的に表現するのに大いに役に立ちます。

地圖帳等はフィールドの地形や町等を作る際に參考になります。

ダンジョンも地學の知識があると、より面白味の有るマップに繋がっていきます。

その他、歴史書や特定の分野の専門書も讀んでみるとゲームに使えそうなものばかりです。

 

それは恰も學問のごった煮の様なものでありますが、素材を得つゝ、尚且つ知識として拾得出來る。

まさに一石二鳥、一粒で二度美味しいのであります。

 

なにも試驗等を受ける為に勉強しているのではないのですから、氣輕に雑學でも見聞する様にやれば良いのです。

別に知らなくても特段の支障の無い事でも、知っているといさゝか得した氣分になるものでございます。

「知る」はお一人様の良き趣味なり

私はゲーム作りの謂わばネタ集めの様な動機がありますが、何か興味や打ち込む事を持ち、それに關聯する知識を得ていく事は良き趣味だと考えております。

まして自由氣儘で身輕に動けるお一人様にはもってこいの余暇の過ごし方ではなかろうかと存じます。

知った事が即座に役に立つ事は少ないかもしれませんが、知ろうとする好奇心は何事にも活きていくのではないでしょうか。

 

嘗て黄金を求めて南米を踏み荒らした侵略者がいました。

彼は最終的に望み通り莫大な黄金を手にする事が出來ましたが、その胸にあったのは虚しさだけだったと言います。

本當の黄金はそれを求める飽くなき探求心の中にこそあったのだと氣附いたからです。

 

どんな分野の事でも探求心を持つ事が日々を樂しく暮らす一つの要領であります。

残念乍ら學校ではそうした事を教えてくれないので學ぶ樂しさを見失いがちですが、色々な趣味に學問は活きていくのだと、この歳乍ら學ぶ事の面白さに気附いた次第でございます。

 

氣が附けば11月も今日で終わり、愈々今年もあと1ヶ月を残すのみとなりました。

色々愉しんでいると一年とは時間が足りない位に早いものです。