夕飯のハナシです。
いつもの様に適當な食材を用いて何ら変哲の無い料理を作ります。
今日は焼きそばであります。
廣く市販されている粉末のソース附きの焼きそば麺を賈って具を炒めて作るのでありますが、それだけでは何となく藝が無いですしあまり面白くありません。
そこで味附けを変えてみる事に致します。
イメチェンとお料理
服装が変わると雰囲氣も変わります。
女性の場合は化粧の違いで見た目の印象が大きく変わるのと同じかもしれません。
即ち、お料理の味附けとはそうしたコーディネートの様なものであります。
斯くして同じ工程を踏む料理でも味附けを変える事でその出來上がりも大きく変わります。
日々の食事は様々な献立を作れる技量があれば非常に巧く整うものでありますが、残念乍ら作れる料理の数には限界があるのです。
然して同じ料理の謂わば「味違い」を複数用意しておけば料理のレパートリーはそのままに献立は如何様にも拡がるのであります。
ソースの代わりを用意して
我が臺所には斯くの如く複数の調味料を常時揃えております。
こうしておけば色々な味を樂しめるのです。
只の炒め物も和風、洋風、中華風、或いはエスニックと創作の巾は無限大であります。
そこで今回は味附けにこの材料を使う事に致しました。
麺に附属されている粉末ソースの代わりにこのチリソースを使います。
難しく考えずにソースの代わりにこれを入れるだけであります。
作り方は製品に記載されている通り普通の焼きそばそのものです。
具を炒めて麺を入れて味附けをする。
たったのそれだけです。
東南亞細亞風焼きそば
出來上がりがこちらであります。
仕上げに胡椒を一振り致します。
亞細亞料理を出すお店でよく見かける東南亞細亞風の味附けになりました。
普段食べているソース焼きそばとは違った一風変わった料理が出來上がりであります。
普段であればあまり出さないマンゴーの罐詰にクラフトビールなどを食卓に並べます。
折角の変わった味附けなのでそれに合わせて普段出さない様な物を用意してみると食卓も樂しくなります。
途中迄の作り方は皆同じ
この料理も途中迄は普通の焼きそばを作るのと同じであります。
この様に途中迄の行程を共通化させておくと材料も同じ物を使えて効率的です。
これは軍隊でも同じ様な考え方が有り、作業工程を或る程度共通化させる事で隊員の技量を平準化させ誰でも作れる様になり、且つコストを抑えて限られた物資の中でも補給面で優れており、おまけに料理の巾も拡がる事により士氣を高める事にも役立つのであります。
これは日常生活でも充分に利用し得る事ではなかろうかと存じます。
この様に最後の味附けで出來上がる物は違ってきます。
種類の違うルーを使えばシチュー、カレー等様々に。
醤油と味醂と砂糖とだしの素を使えば肉じゃがや各種の煮込みに。
トマト缶やスープの素、塩・胡椒等を使えば洋風のスープに仕上がります。
「終わり良ければ総て良し」と云う格言がございますが、まさに料理は最後の味附けで色々に化けるものでございます。
或いは平凡な工程でも豫想もしなかった面白い料理に化ける事があるかもしれません。
獨自に工夫してみればオリジナルの創作料理も夢ではないかと思います。
料理とは色々に面倒な事も多いのですが、途中迄作り方がどれも同じであれば省力化にも繋がるのではないでしょうか。
日々変化を附ける事が食事をより樂しくする事に繋がりますが、その一つの方法として「味附けだけを変えてみる」と云う事が手輕な方法かと存じます。
尚、この焼きそばに附いていた粉末のソースは別の物に利用し得るので大切に保管しておきます。
このソースもいづれは別の料理でこうした味附けに役立つのであります。