昨日は大寒。
一年で一番寒い日と云われておりますが、今年は然程ではなかった模様。
然し乍ら、折角の大寒なので温まる料理で熱燗なぞを一杯…と云う訳で湯豆腐を作りましたとさ。
酒の肴が少し欲しいトコロだったので銀杏も一緒に出しましたとさ。
銀杏は斯くの如くプライヤーでひびを入れて封筒に入れて電子レンヂで1分半から2分程度加熱します。
時々レンヂ内でポンポン…っと弾ける音がします。
いつもいつも樂しみ
…と云う訳で、この大寒と云う日を愉しむのであります。
この日は普通の平日にてございますれば、特に何か特別なイヴェント等も無いのであります。
しかし乍ら、そうした日をも樂しんで過ごす工夫が大事なのであります。
無味乾燥としたつまらない日々が続く…。そうお考えでございましたら今一度、七曜表なぞを眺めてみるのも面白いでしょう。
そこに記されている節氣や「〇〇の日」と云う様な行事等、或いは月の満ち欠けなんかも…(満月を眺め乍らなんてのも風流でございます)
知り得ればそれを樂しむのであります。
徒に月日を過ごすのは何とも味氣なく退屈なものです。
そうした日常は時として「ネガティヴ」な氣持ちにもなるものであります。
殊にお一人様を気儘に愉しむ上ではこうした「何もないトコロに在る樂しみ」が役に立つものでございます。
何も無いからこそ樂しみを見附ける愉しみがあるのでございます。
ところで今回は熱燗で一杯やりましたが、大抵の場合この時期に活躍するのは何と言っても特製の「卵酒」
時折作るのですが、今回はお見送り…。
このご紹介はまたの機會に致しましょう。
今回は鳥渡ばかり良い酒が手に入りましたが故、卵酒にしてしまうには勿体無いのでありまして熱燗で戴きました(本當は冷で戴きたかったのですが冷蔵庫に入れるのを忘れて居り…)
「極上」剣菱です。
この剣菱と云うのは土建屋さんで有名な銘柄でありますが、日本最古の酒の銘柄だそうです。
その他の企業でも節目節目でよく見掛けます。
その特徴は何と言っても古くからの製法に依り日本酒古来の味に近いとされる事であります。その表れとして酒の色はやや黄色がかっています。
これの古くなった酒を水で割って呑むと意外と美味しいのであります。
どうも文献では物流に時間を要していた江戸時代に於いて、新鮮な清酒を入手出來ない江戸の庶民はこの様にして酒を樂しんでいたとかどうとか…。
好きな酒、好きな肴で季節を味わう料理を好きな様に戴く…。
お一人様の自由とは素晴らしいものでございます。