フチ子さん劇場 第5話

先日の事。
鳥渡外出先でつい寫眞に撮ってしまった瞬間…。

西暦2020年・令和2年・2月22日・22時22分

この一瞬を愉しめたと實感する事もまた日々の生活を愉しむひと時ではなかろうかと存じます…。

さて、そんな事とは全く関係無い事でありますが、遂にコップのフチに佇む者同士の一大決斗が始まりました。
果たして激斗を制し、コップのフチの頂点に輝く者は誰か…！？

さすらいの格斗家が乱入！

そして宿命の對決！

決斗の果てに…

やはりコップのフチに君臨するのは、この私…！

早撃ち0.3秒のガンマンも、さすらいの格斗家も、英國特殊部隊の少女も……死斗の末にお互い潰し合いになり、フチ子さんは斗わずしてほくそ笑むのでありました。

ヒロインに返り咲いた瞬間。

フチ子さんが蹴落とされたあの日から数ヶ月…。
屈辱の日々に甘んじてきたのもこの日が來るのを信じての事でありました。

附記

今回乱入してきた「さすらいの格斗家」は「英國特殊部隊の少女」と同じく、ダイドーの缶コーヒーのおまけで當てた物でした。
他にも「麻藥捜査官の中國少女」「仮面と鉤爪を着けた西班牙人」「赤い軍服を着た総帥」なんかもラインナップに上がっておられましたが……。
個人的には「隈取をした相撲取り」なんかが居ても良かったのではなかろうかと………。

安賣りしていたので、つい2本目を賈ってしまったのであります。

この日は杉の升で冷酒を愉しんでおりました。
時折、こうしてお洒落に呑んでおります。
そんな晩酌の片隅で、ほろ酔い氣分の中、一つの争いが終わりました。