お題「#おうち時間」
たまには時間をかけてゆっくりと料理をしてみたいと思います(料理に時間がかゝるのはいつもの事ですが…)
何分にも部屋に居る時間が長いものでございますれば、こうして普段作らない様な料理を拵えてみる事は色々な方が實践されておられる事でございますので、私も例外ではないのであります。
そこで作ったのがこの原始肉…(またの名を漫画肉)
原始肉の作り方
材料
ゴボウ…太い物が適量
挽肉・薄切りバラ肉…適量
小麦粉…少々
塩・胡椒等…適量
工程
1、挽肉に塩、胡椒を揉み込み下味を附ける
2、ゴボウに小麦粉をまぶす
3、小麦粉を附けたゴボウに挽肉を巻き附けて肉の形にする(※)
4、挽肉の上に薄切りバラ肉を隙間無く巻き附ける
5、オーブンで焼く
(※)くびれを附けるとより「それっぽく」なります…。
以上
尚、私は下味附けが面倒だったので、コレを使う事にしました。
思い出
表題の通り「思い出」とありますが、これは昔「トウキョウ・ブロードキャスティング・システム・テレビジョン」と云う局で午前中に放送していた生活情報番組にて紹介されていた料理のレシピを思い出して作ったものであります。
薬丸裕英さんや岡江久美子さんが出演しておられました。
昨今の悲しい知らせが続いておりますが、こうした思い出が有るのでございますれば、ふと思い出して作ってみました。
肉の両方に骨が出る形の物にしようか否か迷いましたが、ゴボウの長さがいささか短かったので今回は片持ち式に致しました。
番組では握り拳大位の大きさの物を作っておられましたが、折角なので「リアルサイズ」に近い物を作ってみました。
その為、火が通る迄オーブンで40分近く焼く事になりましたが、これはこれとしてその間の時間を別の愉しみに充てられると云うものであります。
折角なので先日造った手造りのバーカウンターに少し小洒落たテーブルクロスでもかけてみる事に致しました。
樂しんで味わう美味しさ
私は普段、日常に退屈する事は滅多にありませんが、時々します。
そんな時は「変わった事」をしてみるのが一番でございます。
然らば、変わった食事をして樂しい時間を過ごしてみようと思った次第。
料理自体の味は凡庸なものかもしれませんが、食事を樂しむ事自体が料理の美味しさにも繋がる事がございます。
私の愉しみとは、或いはこうして日常を非日常ならしめる事であります。
尚、原始肉でありますが外側をバラ肉で包んだ事に因り所謂「肉汁」が中に閉じ込められて一口するとジュワっと味わいが広がるのであります。
「原始」の肉でありますれば、その味附けは簡單なものが宜しいかと存じます。
「骨」の部分に當たるゴボウもマョネイヅ等を附けて食べる事が出來ます。
丁度、今日は29日の旗日…。至極個人的に肉を食べたくなる時節でございます。
最近は豆腐や味噌と云った植物性の蛋白質を摂取していたので、時にはこうして動物性の物をしっかりと摂って英氣を養いたいものでございます。
最近は「昭和の日」とか云うそうでありますが、いつもいつも心の片隅に昭和の残照を思って生きてゐるものでありますので、特にこれと云って身構えてはおりません…。
ただ、昭和を生き、平成を過ごし、令和に繋ぐ…或いは奇跡の世代かもしれないといつも思う事が心を愉しくする身の上でございます。
思えば一ヶ月前には雪の降る外を眺め乍ら櫻を見ていたものでございました。
降りしきる雪、これがホントの櫻吹雪でございましょうか…。
今日は新緑に映える櫻の木が暖かな日差しのもと、相も変わらず窓から見えるのであります。
斯くして時は移ろい行くのでございますが、それが面白いのであります。
嗚呼、つくづく日本人でよかった。
…とか言いつつ、私はルートビアでさゝやかな夜食を愉しむのでありました。映画一巻の終わり。