今日は2月9日。
その語呂から「肉の日」とされている様でございますが、近所のスーパーでも肉の特賣をやっておりました。
然らば、今日の夕飯は肉料理に致した次第であります。
こう云う日にちの語呂合わせを日常的に愉しんでいる身の上でございまして、事ある毎に「記念日」を設けているのは前回の記事にてお話しした通りでございます。
自分だけの記念日 - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)
ジビエ好き
實は私はジビエ料理が大の好物であり、イノシシやシカは勿論、クマやダチョウ、果てはカンガルーやワニなんかも食べて參りました。
勿論カエルも大好物であり、酒の肴によく脚の丸焼きを食べたものです。
幸運にも近所にそう云うのを専門に出してくれる呑み屋がございまして、いつもごく稀に時々遊びに行くのでございます。
しかし、嘗ては日本でも廣く出廻っていたカエルも今日ではほゞ入手不可能となっております。
残念ではありますが、あの味を家庭で愉しむのは無理なのでございます。
似た様な物を代用する
しかし無理ならば無理なりに工夫すれば、いさゝかでも氣休めになるものでございます。
そこで本日はあのカエルの味を家庭で出來る限り再現してみる事に致したのでありました。
カエルの脚は味、食感共に鶏肉のささみに非常に似ているものでございますので、早速に鶏ささみを賈って參りました。
以前の底價を知っている身にとってはこの價段は納得がいきませんが、それでも今日と云う日を愉しむには致し方無い事でございます。
昔から不足を補う手段と致しまして「似た様な何かで代用する」と云う事は非常に有効な方法でありますが、それは今回の様な食事にも極めて有用なのでございます。
この「代用」と云う事は色々に日常生活の不可能がある中に於いて應用が利いてとても便利なのです。
しかし、嘗ては食肉の代用として用いられたカエルの代用にまた食肉を使うとは何とも皮肉なものです。
カエル風焼きささみ
ささみは輕く塩・胡椒を振って下味を附けます。
あとは油を敷いた鐵板で丸焼きにするだけです。
謂わば「ささみのステーキ」なのでありますが、普段は水炊きの具になる事の多いささみもこうして食べてみるとまた良い物です。
ニンニクと一緒に焼いて最後に焼肉のたれを少し振りかけます。
じゅーじゅーと鐵板は威勢の良い音を立てます。
やはり肉を焼くにはこうした物を活用するに限ります。
合羽橋で賈ってきたステーキ皿。持っててよかったと思えるひと時です。
今回は「ステーキ」ではなく、あくまでも「カエルの丸焼き」のつもりで作ったのでナイフとフォークではなく箸で食べるのです。
味は淡泊で脂身も少なくとてもあっさりとしています。それが良いのです。
カエルの脚もこんな感じだったと思いつゝ、あくまでもカエルだと思って食べるとまた美味しさもヒトシオです。
珍しい食べ物は味をよく憶えておく
普段なかなかお目にかゝれない食べ物はその味をよく記憶しておくと便利なものです。
「あの食べ物に似た味」とイメージしておくと似た様な物で代用出來る様になります。
そしてその味をご家庭で再現出來る様になるのです。
色々な食材の味を知る事で料理の巾も拡がっていきます。
これには各自色々に研究と工夫が必要でありますが、その一環としてジビエ料理等を食べてみるのもまた樂しいものです。
日々の暮らしの食事はこうして樂しんでいる今日と云う日。
次の肉の日は11月29日の「良い肉の日」になりそうですが折角の自炊、こうして愉しむのもまた一興であります。