今年は傳染病の為に公園で花見をする事を自粛する様に求められております。
従って「不特定多数の人が出入りする場所」で「徒党を組んで飲食を伴う」のを控えれば宜しいと解釈するに至りまして、自室のバルコニーで花見をする事に致しました。
…とは申せ、實はこうした花見はこの部屋に住んでから毎年欠かさず行っている謂わば「年中行事」なのでありまして、今年はにわかに櫻の花も咲いてきた今日この頃でありますれば、いつもの様に誰にも干渉されない自分だけの自由な花見を満喫していたのでありました。
バルコニーでお花見を
私の部屋のバルコニーからはこの通り向かいのお家の櫻がよく見えるのであります。
然してバルコニーに即席のカウンターを拵えます。
青い空、淡い櫻の花、そして暖かな日差しと春風…。
つくづく、こうした美しさを感じる事が出來て本當によかったと思うのであります。いやはや、日本の風情は素晴らしいのであります!
夜になると道路に設置された街灯で櫻の花はさながらライトアップの様を魅せるのです。
寫眞では解りませんが時折ヒヨドリ君が遊びに來たり、實は一丁前にお香なんか焚いたりして筝曲のアルバム(曲目は勿論『さくらさくら』)を小音量で流していたりして、なんとも贅沢なひと時を過ごしていたのであります。
一工夫で日々の暮らしは贅沢に
日常の鳥渡した事をきっかけに、ほんの少しの工夫と手間で誰でもとても贅沢な時間と空間を作り出せるものだと思っています。
それは一人だからこそ出來る愉しみでもありますれば、誰にも侵されない自分だけの為の時間を作る様に心掛ける事が一人を愉しむ基本だと思っております。
今回はお花見ですがこれから先、他には何が有るのか?
季節の移り変わりや鳥渡した發見を頼りにそれを自分なりに愉しむ事を考えて實行に移せば、一人を愉しむ贅沢と云うのはそうそう難しいものでもありません。
日々出來事は必ず有りますれば、何も無いと云う事はまず考えられないのであります。
今あるものだけでも普段やらない様な事、ルーチンではない何かをしてみると良いかもしれません。
一人ならではの自由がありますので、億劫がらずに活動してみるのが一番です。
私が窓の外の櫻の木が氣に入って借りたS造のマンションの1Kのお部屋。
その部屋は日當たり良く近隣も静かで、こんな素晴らしい物件を借りられる私は、きっと特別な存在なのだと感じました。
今では春真っ盛り。バルコニーで愉しむのは勿論、春風に當たり櫻を愛でるひと時。
なぜなら、これもまた特別な存在だからです。
おまけ