私は大の風呂好きでありまして、自分の部屋のお風呂にも相當のこだわりを持っており、様々な愉しみ方を致している次第でございます。
昨今の傳染病のせいで温泉旅行は勿論、町場の銭湯にすら行くのが難しくなって參りましたので、こんな時こそ自分の部屋のお風呂でいささかの温泉気分を愉しみたいものでございます。
そこで今回はお風呂にほんの少しだけ造作をしてみようかと思った次第。
お風呂の雰囲氣作り
何と言っても自分好みの雰囲氣が大事なのであります。
以前、お風呂場の壁面にすだれを懸けてカレンダーのフィルムを貼り附けておりましたが、その他にも大事な個所が残っているのであります。
それが床面。
私はこのアイボリー一色の空間を親しみを込めて「精神と時の部屋」と呼んでおります。
私の風呂場の床はこれでも石目調に凹凸が附いており、コレはコレでお洒落なので普段は充分なのですが、時として洗面所の片隅に眠っている「封印されしお風呂セット」により大きく変貌を遂げるのであります。
實は時々お風呂もお部屋同様に模様替えしているのでありまして数ヶ月毎に姿を現すガーデニングタイルとすのこによってご覧の通りの様相になるのであります。
ずっと昔に訪れた埼玉縣の名栗村に在る思い出の温泉をイメージしております。
ガーデニングタイルはノコギリで切断して寸法を合わせております。
底面には水の抜ける穴が開いておりますので便利です。
原状の床を傷附けない様に養生の為、造作の下にはお馴染みの厚手のビニールクロスが敷いてございます。
水が流れるキワは何もいじらないのがミソであります。
心も洗えるお風呂に
体力は物理的に身体を温める等すれば回復出來るでしょうが氣力や精神はそうはいかない事が多々ございます。
そこで大事なのは「如何に落ち着く場所であるか」と云うトコロであります。
私は仮令ただシャワーを浴びるだけでも、そこに安らぎと癒しを求めるのであります。
何故なら、その方がずっと愉しいからであります。
勿論、白一色のシンプルがお好きな方はそれを追求すれば良いのであります。
大切なのは自分好みの空間を演出して愉しむ事であります。
折角の一人暮らし。
ほんの鳥渡、毎日の空間を自分好みにしておくとホイミがベホイミに、ケアルがケアルラに、ホスピがホスピルに、りふるがりふりらに(後二者は一寸マイナーかな…)化けるかもしれません。
日頃入るお風呂でありますれば、その都度愉しい時間を過ごす事、これ即ち、身体だけでなく心の汚れを落とし、氣持ちの疲れも癒される事と存じます。
昨今、何かとストレスの溜まり易い社會情勢でございますれば、不平不満を言うは易き事なれど心の疲れは癒え難き事であります。
然らばこうした策を以ってそれに打ち勝つ事がいささかのお役に立ちましょう。
さて、場所の確保が出來たトコロで、自分だけの温泉氣分を満喫しましょう。