一人を楽しむブログ

孤独ならぬ御一人様を愉しむ為の備忘録。

今年の七草

お題「ささやかな幸せ」

お題「わたしの癒やし」

お題「手作りしました」

 

毎年の事でございますが今年も七草が巡ってきました。

さあ、うまいかゆを作りましょう。

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うまい かゆ

はや七草も過ぎぬれば… - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)

 

上記々事の通り大軆毎年同じ様な事をして愉しんでおるのですが、今年も例外ではなくいつもの様に近所の八百屋で七草セットを賈って參りました。

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今年は中身が少々大きめです。

それで以っていつもの様に自作の囲炉裏で調理するのがお決まりなのです。

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毎年恒例

おせちの残りと一緒に今年もこうして無事に七草を迎える事が出來ました。

これは囲炉裏ならではの事でございますが、こうして火に掛けていると手をかざせばとても暖かく、調理と同時に暖も取れるのであります。

部屋で座り乍ら肴を戴き酒でも呑みつゝ、鍋に具を入れて少々の調味料を加えて今年の七草粥が出來て參ります。

こうした時間はとても樂しいものでございまして、お一人様を満喫するに相応しい至福のひと時でございます。

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いつもの様に餅を入れて出來上がり

斯くして先程迄夕食を愉しんでおりました。

この時期なのでやはり熱燗で一杯やりたいトコロです。

折しも雪の七草

今年は昨日大雪でございまして私の住んでいる地域もご覧の通り雪化粧でございます。

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積雪は10糎とか

深々と降る雪の景色に『雪の降る街を』の曲が脳裏を過ります。

雪が降ったら…|くつろぎぶた|note

昨日は斯くの如く樂しんでいたのですが、こう云う時は滅多に無いのでこれを愉しまない手は無いのであります。

お一人様を愉しむには、こうした日常の出來事を最大限利用するのが肝要かと存じます。

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これがホントの雪だるま

以前何かで拝見したのと同じ製法ですが、かの「だるま弁当」の空き容器を使って昨夜は除雪作業に名を借りて雪だるま作りに勤しんでおりました。

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辯當容器に雪を詰めて…

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中々「ダンディ」に出來ました。

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作った「雪だるま」が14軆

幾らでも量産出來るので、玄関の雪で14軆もの雪だるまが出來ました。

それは恰も「たらこキューピー」の如く整列しております。

折角の除雪作業なのでこうした遊び心が有っても宜しかろうと存じます。

脇に並べてみましたが早速に通行人のおばあさんが面白がっておられました。

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降雪翌日のお約束…

今日はご覧の通りの路面で一日移動に難儀致しましたが「〽雪の進軍氷を踏んで♪」…と、かの軍歌『雪の進軍』を口ずさみ乍ら轉倒に氣を附けて歩いておりました。

 

既に路面の氷は大部分が解けて消えておりますが、雪と共に今年の七草も無事に樂しみ、雪の日の非日常を愉しんでいたのでありました。

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雪はいつまでも思い出の中に残っています。

 

年の瀬に電報を。

今年もあと数時間で終わろうとしております。

色々に1年間を振り返り、こうしてのんびりと静かなひと時を過ごしているのはとても幸せな事だと思っております。

短文でも面白きコミュニケーション

さて時に、今日最早生活の一部分となりにけるショートメッセージサービス、通称SMSでございますが、年末だろうと何だろうと頻繁に色々なやりとりを行っているものでございます。

 

そこでふと考えると、こうした短文でのコミュニケーションは何も今に始まった事ではなく、つい最近はポケベル、そしてその祖先を辿っていくと「電報」と云うものに辿り着くのではなかろうかと存じます。

つまり、今日のSMSは電報の行き着いた一つの進化形ではなかろうかと思うのでございます。

 

季節外れも甚だしいのでございますが、毎年夏に必ずと言って良い程テレビに出てくるかの『トトロ』でも電報が出てきます。
イマドキの方々は恐らく慶弔の際でしか触れた事の無いものかと存じますが、こうして短文を速達する手段は昔から在ったのであります。

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かの看板も懐かしく…

短文なれば樂しく送らんと欲す

昨今SMSの普及に伴い、人にものを傳える時に短文でしかやり取りをしないので、やがて段々にコミュニケーション能力が衰えていくと云うご指摘がございます。

特にお子様等は尤もな話です。

そしてそのやりとりも無味乾燥として人間味の無いものへと少しずつ傾倒すると云った嫌いもあります。

更に文章の力も低下していき、何事に於いても人に物事を傳える事、或いは長文を讀解する事が極めて困難になる方もいらっしゃるとか方々で伺います。

SMSにも色々に弊害があるものである事は私も重々承知致しております。

 

然してそれならば逆に短文である事を工夫を以って何かしら面白味を持たせて表現の巾を拡げたり出來ぬものかと獨自に思案していたところ、思い出したのがこの「電報」であります。

 

文章の長短で料金も変わるので、その内容は簡潔且つ解り易く、そして丁寧に工夫された文軆が幾つも見受けられました。

 

これは使える…!

 

そう思って先日、友達に送ったやり取りがこちら。

スクリーンショット表示はプライバシー保護の為、一部加工しております)

(尚、この画面をブログに載せる事については當人よりご了解を戴いております)

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短文ツールのご先祖様現る!

今だからこそ斬新に見える面白さ

この電報は私が「マイクロソフトのエクセル」で雛形を作ったものなのですが、電略記號は勿論、文字の表記の仕方や電電公社を名乗るところ等もなるべく昭和30年~40年代の實物を模して作っております。

 

色々な方とのやり取りに使ってみましたが、まさかの電報に皆様大層面白がったご様子で、中には「何のアプリ?」と訊いてくる方もいらっしゃいました。

 

折角の短文なのですから、こうして時には変わった事をしてみるとその無機質的な連絡もいさゝか樂しくなって參ります。

日々の何でもないものに面白味を見出すのはお一人様を愉しむ上で重要な事なのです。

今年最後に皆様へ

さて頭書の通り、今年も愈々以って終わりへと近附いております。
皆様に於かれましては如何な一年でありましたでしょうか。

何かと乱文の目立つ當ブログでございますが、ご覧になってくださった方々全てに感謝を申し上げます。

 

そこで、今年最後に皆様へご挨拶申し上げます。

そう、勿論これで……。

 

御免くださーい!電報でーす!

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どうぞ皆様、良いお年を…



囲炉裏でステーキ

今週のお題「最近あったちょっといいこと」

 

先日、いつもの様に近所のスーパーマーケットにて夕飯の食材を賈い物に出掛けた折、なかなか面白い物を賈ってきました。

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ラム肉

羊の肉は普段なかなか食べないのですが、偶然目に留まって同じ賣り場の豚肉よりも安かったので賈う事に致しました。

そしてその肉は昨夜の晩飯に供されたのであります。

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下味は獨自のやり方で…

調味棚に有った物を適當にブレンドして使うのが私のやり方です。

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いつも何かしらの調味料は揃えておくと便利です

総工費数百圓で造った自作の調味料棚の中から今日はこの御三方に活躍して戴きました。

こう云う時に胡椒のミルを賈っておいてよかったなー…と思えるのであります。

まさにこれだけでも「ちょっといいこと」なのであります。

ステーキを囲炉裏で焼くは、これ如何に

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鍋物料理で活躍中

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餅も焼きます

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晩酌の肴もこの通り

普段は斯くの如く活躍中の自作の囲炉裏ですが、焼肉以外で肉を焼くのは初めてなのであります。

それも普段食べないラム肉です。

こう云う瞬間は、なんだか心躍るものでございます。

このウキウキ感を心より愉しむのが幸せと云うものでございます。

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折角だから俺はこの國産の牛脂を選ぶぜ!

折角のラム肉ステーキなので鳥渡氣取って國産の牛脂で油を敷く事に致します。

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ジュージューと小氣味の良い音を愉しみます

ステーキ用の鉄板は賈っておいてよかったー…と心から思える瞬間です。

肉と一緒に臭味を取る為にニンニクを薄切りにした物を一緒に焼いております。

少々の煙が出るので窓を少し開けておりますが、瓦斯焜炉とは言え囲炉裏の火の温もりは何とも気持ち良いものでございます。

 

…過去に何度か自火報を鳴らしてしまったのは所謂オヤクソクです…………。

調理台兼暖房器具として

普段は台所の焜炉を使うところでありますが、こうして居室内で火を起こすと暖房要らずです。

手をかざせば、それこそストーブの如きであります。

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お湯を沸かすだけでも加湿器代わりに

料理の際に出る熱を、この時期は特に有効に活用出來ます。

これぞ囲炉裏の醍醐味といえるのであります。

いやぁ…、今になってみると一人暮らしをする際にホームセンターでちゃぶ台を賈う代わりに木材を賈ってこれを自作しておいて本當によかったなー…とつくづく思います。

 

普段何氣無く使っているこの囲炉裏も、こうして改めて見てみると使うごとに「ちょっといいこと」を實感出來ます。

 

そうこうしている内に、肉が程良く焼けてきました。

ステーキは出來たての音を以て悦とすべし

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焼き加減は「ミディアム」で

ステーキソースを注ぐと鉄板が威勢の良い音を立てます。

やはりステーキたるもの、こうでなければなりません。

出來たてを戴けるのは本當に嬉しい事です。

なかなか外食では難しい事ですが、自分で作ると巧く出來るものです。

Yの字を少々変形した様な形をしているステーキ皿用のハンドルで熱々の鉄板を木の台に乗せるのには少々要領が要りますが、今ではすっかり巧く出來る様になりました。

おまけに外でステーキを食べるのよりもずっと安く濟みます。

しかもなかなか見かけぬラムステーキ。ゆっくりと味わって戴く事に致します。

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寒い時期なので「ホット」に味わいたいのです

勿論、こう云う食事には良き酒が附き物なのはこれぞオヤクソクなのであります。

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肉には赤ワイン

鳥渡お洒落な瓶に入れた赤ワインを戴きます。

こう云う瓶は取っておいて再利用するとなかなか豪華なフインキを愉しめます。

嗚呼、捨てずに取っておいてよかったなー…と心から思っております。

考えてみればいつもいつもが「ちょっといいこと」

今回は珍しくステーキを焼きましたが、こうして冬の寒き日に囲炉裏に向かい何かを焼くと云う事が1Kマンションに居乍らにして出來る事は、本當に樂しい事です。

こうした「ちょっといいこと」が暮らしの中に澤山あります。

 

こんな素晴らしい一人暮らしが出來る私は、きっと特別な存在なのだと感じました。

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獨逸の飴玉でも嘗め乍ら…

今回の「ちょっといいこと」は囲炉裏でラム肉を焼いてステーキを作った件でありました。

 

 

參考記事

DIYで囲炉裏を造ってみた。 - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)

たまにはステーキ - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)

 

 

知的好奇心とRPGツクール

以前、少しだけRPGツクールについての記事を載せましたが、日々密かにゲーム作りを樂しんでおります。

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相も変わらずイマドキ流行りそうにない世界観の物語…。

ノンファンタジー、イケメン・美少女不在、氣障な決め台詞等皆無のゲームです。

一応は制作をしているつもりでありますが、ゲームそのものは到底完成せぬものと思っております。

何分にもシナリオからグラフィックやらイベントの打ち込みやらデバッグ作業まで諸々の全工程を一素人である私一人で、それも日々の生活の合間合間にやっているものですから進捗は極めて遅いのです。

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ゲーム内はどうでも良いものに注力していたりしています…。

私にとってこのツクールとは作る事自軆を愉しむものとして考えております。

昔から何かと作る事が好きだったものでございますので、こうした趣味は大切にしたいと考えております。

ゲーム制作で最も愉しんでいる事

では一軆、何故この結果が見えぬ一見不毛な事に取り組んでいるのかと云うところでありますが、それは即ち「知らぬを知る事」であります。

 

残念乍ら私は物語の全要素を破綻無く完全なる空想に委ねるだけの知恵が無いのです。

何故ならば、そう云うものは余程の想像力と文學的知識が無ければ往々にして「中學校2年生位の思春期真っ只中の方々が考えそうなもの」に終始する事を数多の事例で知っているからです。

私は自作のゲームに於いてそう云うものをあまり好まないタチなのであります。

 

料理に例えてみると解り易いかもしれませんが、料理の作り方を知っていても良い素材が無ければ旨く出來ないのと同じ様に、良い素材が有っても作り方を知らなければ同じく良い料理は出來ないのです。

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何かと「RPG」に對してツッコミの多い作品

ましてや日本の時代劇の世界観なので、やはり或る程度は史實の日本史に基づいたものでなければならないと考えております。

出鱈目で奇天烈な日本(とされているもの)を舞台にしているゲームは数多ありますが、出来るだけそう云うものにはしたくない性分なのです。

 

そこで必要になる事は「ゲームに出てくる諸要素の實情を調べてみる」事であります。

私が最も愉しんでいるのは、まさにこれなのです。

調べる程に面白い發見をする事

物語自軆は自分で考え出しておりますが、その中に出てくるものは現實世界のそれを下敷きにしたものを考えているのです。

 

例えば、主人公達が身に附ける武器や防具の類等。

凡そのファンタジー物のゲームではハイカラな横文字を使って表現すれば何かと事が足りますが、果たしてそれが現實世界ではどの様な物であったのだろうか…。

私はそれが非常に氣になるタチなのであります。

 

刀剣類や鎧兜等、現實ではどの様な材質、特徴、使われ方であったのか…。

今はインターネットと云う色々に便利なものがあるので調べてみると様々な發見があるものでございます。

 

同時に、その世界の社會・風俗・慣習・經濟・産業・建築等、物語の舞台となる町や村についても實のところどうであったのか調べてみると中々面白いものであります。

劇中に出てくる術や魔法、或いは敵となるモンスターの類も所謂「元ネタ」を探っていくとゲームに使えそうなネタが續々出てきます。

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天然ガスでさえネタになります。

西洋風の建物を適當に配置して概ね中世欧州人の様な出で立ちの人を配置すれば事が足りるのが多くのRPGに見られる事であります。

空想の世界なので自由に描けば宜しいのですが、惡く言えば「デタラメな世界」なのです。

和風物も然りです。

日本なのか中国なのかよく解らないものがそこかしこに溢れているトンデモないものになってしまっては日本人として申し訳が立たないのであります。

 

私の考えとしてはファンタジーと現實世界とが程良く釣り合っているものが理想であり、どちらかに偏ってしまうとゲームもツマラナくなるものだと思っております。

 

従って、或る物事を制作するに當たっては先ず現實世界のそれを調べて、それを參考にして物語に巧く落とし込んでいく事を心掛けているのであります。

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現實を考えるとメタ發言も出てきます。

知識だけは無限に伸びる

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ゲーム作りの參考書

物語の下敷きとなるものは色々に有り、こうした書物で関連した事柄を知っていくのもまた面白いものです。

まさにゲームに使えそうなものばかりです。

中には信憑性に乏しい資料も有るのですが「ネタ」としては充分に通用するものも少なくありません。

それこそ小中學校の副教材から大學時代の購讀書迄、探ってみようと思えばその學問は多岐に及びます。

過去の教材も讀み返してみると改めて氣附かされる事も少なくありません。

 

たかがツクールに大仰な事であるかと存じますが、實は心理學や論理學、そして勿論数學等の知識が有った方がより面白いゲームを作れる様になるのも一つの事實なのです。

つまり「ゲームに使えそうなもの」仕入れるには格好の素材なのです。

 

イベントに於けるキャラクターの心情を心理學により現實的に考察出來る様になると表現の巾も廣がります。

論理的な思考は謎解きを考える際に便利です。

数學の知識はゲーム内の諸々の現象を疑似的に表現するのに大いに役に立ちます。

地圖帳等はフィールドの地形や町等を作る際に參考になります。

ダンジョンも地學の知識があると、より面白味の有るマップに繋がっていきます。

その他、歴史書や特定の分野の専門書も讀んでみるとゲームに使えそうなものばかりです。

 

それは恰も學問のごった煮の様なものでありますが、素材を得つゝ、尚且つ知識として拾得出來る。

まさに一石二鳥、一粒で二度美味しいのであります。

 

なにも試驗等を受ける為に勉強しているのではないのですから、氣輕に雑學でも見聞する様にやれば良いのです。

別に知らなくても特段の支障の無い事でも、知っているといさゝか得した氣分になるものでございます。

「知る」はお一人様の良き趣味なり

私はゲーム作りの謂わばネタ集めの様な動機がありますが、何か興味や打ち込む事を持ち、それに關聯する知識を得ていく事は良き趣味だと考えております。

まして自由氣儘で身輕に動けるお一人様にはもってこいの余暇の過ごし方ではなかろうかと存じます。

知った事が即座に役に立つ事は少ないかもしれませんが、知ろうとする好奇心は何事にも活きていくのではないでしょうか。

 

嘗て黄金を求めて南米を踏み荒らした侵略者がいました。

彼は最終的に望み通り莫大な黄金を手にする事が出來ましたが、その胸にあったのは虚しさだけだったと言います。

本當の黄金はそれを求める飽くなき探求心の中にこそあったのだと氣附いたからです。

 

どんな分野の事でも探求心を持つ事が日々を樂しく暮らす一つの要領であります。

残念乍ら學校ではそうした事を教えてくれないので學ぶ樂しさを見失いがちですが、色々な趣味に學問は活きていくのだと、この歳乍ら學ぶ事の面白さに気附いた次第でございます。

 

氣が附けば11月も今日で終わり、愈々今年もあと1ヶ月を残すのみとなりました。

色々愉しんでいると一年とは時間が足りない位に早いものです。

たまには味附けを変えてみて…

夕飯のハナシです。

いつもの様に適當な食材を用いて何ら変哲の無い料理を作ります。

今日は焼きそばであります。

廣く市販されている粉末のソース附きの焼きそば麺を賈って具を炒めて作るのでありますが、それだけでは何となく藝が無いですしあまり面白くありません。

 

そこで味附けを変えてみる事に致します。

イメチェンとお料理

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コーディネートはこうでねえと。

服装が変わると雰囲氣も変わります。
女性の場合は化粧の違いで見た目の印象が大きく変わるのと同じかもしれません。

即ち、お料理の味附けとはそうしたコーディネートの様なものであります。

斯くして同じ工程を踏む料理でも味附けを変える事でその出來上がりも大きく変わります。

 

日々の食事は様々な献立を作れる技量があれば非常に巧く整うものでありますが、残念乍ら作れる料理の数には限界があるのです。

然して同じ料理の謂わば「味違い」を複数用意しておけば料理のレパートリーはそのままに献立は如何様にも拡がるのであります。

ソースの代わりを用意して

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手造りのスパイスラック

我が臺所には斯くの如く複数の調味料を常時揃えております。

こうしておけば色々な味を樂しめるのです。

只の炒め物も和風、洋風、中華風、或いはエスニックと創作の巾は無限大であります。

そこで今回は味附けにこの材料を使う事に致しました。

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スイートチリソース

麺に附属されている粉末ソースの代わりにこのチリソースを使います。

難しく考えずにソースの代わりにこれを入れるだけであります。

作り方は製品に記載されている通り普通の焼きそばそのものです。

具を炒めて麺を入れて味附けをする。

たったのそれだけです。

東南亞細亞風焼きそば

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鳥渡したエスニック風焼きそばに。

出來上がりがこちらであります。
仕上げに胡椒を一振り致します。

亞細亞料理を出すお店でよく見かける東南亞細亞風の味附けになりました。

 

普段食べているソース焼きそばとは違った一風変わった料理が出來上がりであります。

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附け合わせもバリエーション豊かに。

普段であればあまり出さないマンゴーの罐詰にクラフトビールなどを食卓に並べます。

折角の変わった味附けなのでそれに合わせて普段出さない様な物を用意してみると食卓も樂しくなります。

途中迄の作り方は皆同じ

この料理も途中迄は普通の焼きそばを作るのと同じであります。

この様に途中迄の行程を共通化させておくと材料も同じ物を使えて効率的です。

 

これは軍隊でも同じ様な考え方が有り、作業工程を或る程度共通化させる事で隊員の技量を平準化させ誰でも作れる様になり、且つコストを抑えて限られた物資の中でも補給面で優れており、おまけに料理の巾も拡がる事により士氣を高める事にも役立つのであります。

これは日常生活でも充分に利用し得る事ではなかろうかと存じます。

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一粒で何度でも美味しい!

この様に最後の味附けで出來上がる物は違ってきます。

種類の違うルーを使えばシチュー、カレー等様々に。

醤油と味醂と砂糖とだしの素を使えば肉じゃがや各種の煮込みに。

トマト缶やスープの素、塩・胡椒等を使えば洋風のスープに仕上がります。

 

「終わり良ければ総て良し」と云う格言がございますが、まさに料理は最後の味附けで色々に化けるものでございます。

或いは平凡な工程でも豫想もしなかった面白い料理に化ける事があるかもしれません。

獨自に工夫してみればオリジナルの創作料理も夢ではないかと思います。

 

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なるほど料理は奥深く、そして面白く。

料理とは色々に面倒な事も多いのですが、途中迄作り方がどれも同じであれば省力化にも繋がるのではないでしょうか。

日々変化を附ける事が食事をより樂しくする事に繋がりますが、その一つの方法として「味附けだけを変えてみる」と云う事が手輕な方法かと存じます。

 

 

尚、この焼きそばに附いていた粉末のソースは別の物に利用し得るので大切に保管しておきます。

このソースもいづれは別の料理でこうした味附けに役立つのであります。

秋の夜長にブルートレイン

今週のお題「眠れないときにすること」

 

最近は夏の熱帯夜が遠い昔に感じられる程に涼しくなって參りました。

この時期は比較的寝心地も良く熟睡出來る日が續くのであります。

しかし乍ら時として眠れない事もあるものでございまして、そんな時に備えて日々色々に對策を講じております。

 

最も手輕な方法としては寝酒を呑むと云うところでありますが健康面からあまり宜しくないのも事實であります。

 

また難しい經濟學や法律學の専門書を2~3頁程讀んでおりますと自然と眠氣が起こってくる性質をしておりますが、これもこれであまり面白くない方法です。

 

やはり眠れない時には何か樂しい事をして眠氣を出すのが一番であります。
そこで昔から特に氣に入った方法としてしばしば「夜行列車の車窓を流しておく」と云う事を致しております。

 

私は鐡道の旅が好きな性分でございまして、この夜行列車の雰囲氣が實に心地よい安眠につながるのであります。

然して、そう云う自分の気持ちの落ち着く雰囲氣を自室の寝床で出す事が眠れない時に特に有効な對策になっております。

寝床そのものを作ると云う事

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おうちで開放式B寝台

これは以前、DIYで机の下に拵えた寝台車を模した寝床でありますがこうした形で「眠れないなら寝床そのものを好きな様に作る」と云う事を致しております。

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夏の間は蚊帳を吊って…

眠る際に行う安眠の對策は幾らでもありますが、快適に眠れる様な寝床そのものを自分の好きな様に拵えるとなかなか樂しいものでございます。

おうちで開放式B寝台 - 一人を楽しむブログ (hatenablog.com)

詳しくは上記の記事にてございますが、残念乍ら今はこの造作は解体撤去されており、部屋はこの通り和室になっております。

 

そこでせめて夜行列車の雰囲氣を出すべく、簡易的ではありますがここでテレビのお世話になります。

ここは夜行列車の寝台車

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大画面の液晶テレビ

最近のテレビは輕く、ブラウン管の時代よりもずっと持ち運びが容易になったのでこうして枕元に持ってきます。

そしてテレビとノートパソコンをケーブルで接続し、パソコンの画面がテレビに映る様に致します。

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ハイケンスのセレナーデと共に出發進行!

あとはこの様に動画サイトで夜行列車の車窓の動画を流しておきます。

テレビとパソコンはタイマー機能で自動的に切れる様にしておくと寝落ちしても大丈夫です。

 

あまり間近でテレビを凝視すると目に惡いので、これはあくまでも観るのではなく枕元で流しておくものにしておきます。

時折横目で過ぎ行く光を眺める程度にするのがコツです。

 

スピーカーからは絶え間ないジョイント音が心地よく、心なしか恰も本當に列車に乗っている様な揺れ心地すら感じられます。
これだけ画面が大きいので臨場感も抜群です。

 

自由に旅に出られたあの頃、鐵路にまだ浪漫と旅情が溢れていたあの頃…、そんな思い出を思い出していると二度と帰らぬ日々へ向かって列車が走っている様な夢見心地であります。

ここはあの懐かしい列車の個室寝台…。

樂しかった思い出を一つ二つと思い出し、静かに車窓を流れる景色と音を愉しみます。

 

そうしているといつの間にかウトウトしだすのです。

これは私にとって實に有用な方法なのであります。

寝る前は樂しい事ばかりを考える

昨今の複雑な社會構造に於いては何かとストレスの溜まるものでございまして寝る直前まで何やら厭な事ばかりが思い浮かぶものでございます。

これでは幾ら樂しい事を考えようとしても難しいのであります。

そこで、もうそうした現實から一時撤退するが如く、今夜も自分の大好きだった夜行列車が樂しい夢に向けて發車するのであります。

 

樂しい事を考えると眠氣もまた一段と心地好いものでございます。

こうした事を考えられる雰囲氣をまずは作る事が肝要かと存じます。

 

私の場合はブルートレインをはじめとした夜行列車でございましたが、各人が自分の大好きなものを思い浮かべられる寝床があると眠れない時にとても心強い味方になってくれるのではないでしょうか…。

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寝る前に冷たいお水を一杯…。

朝の目覺めも輕やかに

翌日は携帯電話に録音しておいた夜行列車の「おはよう放送」と呼ばれる朝一番の車内放送が目覺ましです。

實車と同じ時間に時刻をセットしておくと臨場感もヒトシオです。

 

ハイケンスのセレナーデ』のオルゴール音樂と共に車掌さんが「おはようございます」と現在時刻と次の驛の到着時刻を案内していきます。

 

「列車はあと20分程で秋田驛に到着致します。秋田驛でお降りの方はご準備ください」と續きます。

ここでモタついていると乗り過ごしてしまいます。

夜行列車の旅はこうしたスリルもあり、朝は弱い私でもお目覺めは比較的確實なのです。

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夜が明けても車窓は流れます。

忙しい朝の合間にお茶を一服…。
寝床を片付けた後もなかなかリラックス出來ます。

汽車土瓶とポリ茶瓶の話

今週のお題「好きなお茶」

 

私の好きなお茶は何と言っても日本茶です。

地元のお茶屋さんに置いてある色々な緑茶を賈っては色々に愉しんでおります。

…個人的には川根茶が一番好みであります。

 

このお茶と云う物は單に味だけを愉しむだけでは非常に勿軆無いのであります。

ましてはそう金持ちでもないのであまり高級なお茶っ葉は賈えないのであります。

 

そこで着目すべきは「雰囲氣」であります。

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一人用のソファーでゆったりと…

折角のお茶なので、こうして急須で淹れてお茶請けを用意して即席の足湯でリラックスし乍らビデオでも視てゆったりと愉しみます。

これだけでも充分に素晴らしきひと時なのでありますが、もう少しお茶をこだわる事に致します。

自分だけの茶器でお茶を樂しく

茶器と言っても私は茶の湯は嗜んでおりませんし、高額な出費をして高級なお椀だの湯呑みだのを賈い揃えるつもりもありません。

大事なのは「自分が樂しくなれる」お氣に入りの物であります。

そんな面白い器物を用いてお茶を一服する時間は何とも心休まるいいものであります。

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壺も湯吞みも、いいものだ…!

お氣に入りの一品

そこで私のお氣に入りが表題の通り「汽車土瓶」と「ポリ茶瓶」と呼ばれる物です。

既に幾つかの記事に出てきておりますが、これらは鐡道と深い關わりのある品物であります。

 

昔むかし、まだペットボトルはおろか罐入りのお茶も無かった時代、驛辯のお供のお茶は小さな土瓶に入れられて販賣されておりました。

旅人はその土瓶を購入し、そこにお湯を入れてもらう事で中のティーバッグのお茶を愉しんでいたのでありました。

時代は少々進み、ポリ容器が一般化されてきた頃にはその土瓶がポリ製の物に変わりましたが、基本は同じです。

それらが淘汰されて久しく、今ではすっかり見かけなくなったこれらの容器ですが、私は或る機会に少しずつ集めており、今では数種類を数える様になりました。

密かにこう云う物を揃える趣味がある身の上なのであります。

今でも有る所には有るのです。

 

この「汽車土瓶」と「ポリ茶瓶」が大のお氣に入りでありまして、これで淹れるお茶を飲むひと時はまさしく至福の時間であります。

旅情と浪漫の味

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本物の土瓶です。

この土瓶は中央本線の某驛にて購入した物ですが、陶製の本物の土瓶なのです。
この中にお茶っ葉を入れたティーバッグを入れて熱いお湯を注ぎます。

冷めにくゝフタが丁度湯呑みになり、その形の面白さもあってなかなか樂しい一品です。

一人分のお茶はこれで充分であります。

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冷凍ミカンはお約束

これは嘗て上野驛の賣店で販賣していた土瓶ですが、こうして車窓の動画と共にお茶を一服致しますと自由に旅が出來た昔を思い出し、お茶の味にも郷愁を感じるものでございます。

旅の一服に冷凍ミカンは附き物なのです。

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今度はポリ茶瓶で一服

こちらはポリ茶瓶になります。

フタが湯呑みになるところは汽車土瓶と一緒です。

この容器で呑むお茶には旅の香りがするのです。

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何度も一緒に旅をしてきた相棒

私は鐡道で旅行に行く際は必ず魔法瓶に熱湯を入れておき、この汽車土瓶乃至ポリ茶瓶を携行してききます。

そしてそれを列車内で飲むのです。

 

コンビニで賣られている瓶詰のお茶しかない今日、これで淹れるお茶は贅沢な逸品なのです。

何と言っても工場で作られた飲料ではなく「淹れたてのお茶」を飲めるのですから。

外出自粛もなんのその!

昨今の傳染病により旅行に行くのは困難になりました。

しかし、そんな時こそおうちでの一服にさゝやかな贅沢と樂しみを味わいたいものです。

このお氣に入りの茶器はそうした疲れた心を癒してくれるのです。

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嗚呼、いつの日にかまた……